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カテゴリ:新潮文庫 の記事リスト(エントリー順)

キケン / 有川浩

kage

2015/10/13 (Tue)

あらすじ。

ごく一般的な工科大学でる成南電気工科大学のサークル「機械制御研究部」、略称【キケン】。部長・上野、
副部長・大神の二人に率いられたこの集団は、日々繰り広げられる、人間の所行とは思えない事件、犯罪
スレスレの実験や破壊的行為から、キケン=危険として周囲から忌み畏れられていた。

感想。

久々の有川作品。面白かった。いつものベタ甘のものも良いが、こういう男臭い大学の部活物もいい。
物語は、主人公の元山が大学時代を思い出しながら妻と会話するという感じで回想する形式だ。
自分も大学時代は部活に入っていたが、それを思い出させる、そんな作品でした。

成南のユナ・ボマーと危ない異名を持つ部長の上野は強烈だ。こんな危険で行動力がある先輩がいたら
さぞかし部活も面白いことだろう。ツンデレなところもあるが基本的には良い先輩だ。そんな暴走する先輩
の突っ込み役のお店の子の元山は、らーめんの拘りと言うか努力の奇跡の味再現はいいね。

副部長の大神の一時の恋路も不憫でならない。あそこまでラブラブでいながら、お預けで最後は嫌がられ
るとは、お嬢様もどういうつもりか。しかし、大神も上野のストッパーではあるも完全な共犯者の感じだ。
池山も良い同期だし、いいね、こういうノリ。

しかしながら、懐古的な作品ですが、個人的には有川作品の中では心にぐっとくるところが少ないので
そこが残念だな。ま、有川作品には基本、教訓的なものは少ないですが。でも、娯楽性には優れている
ので、読んでいて楽しいです。

30歳くらいに読むと楽しい本な気がします(自分はかなり年上ですが)、その年齢その方は必読です。

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オー!ファーザー / 伊坂幸太郎

kage

2015/10/08 (Thu)

あらすじ。

父親が四人いる!?高校生の由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。
個性溢れる父×4に囲まれ、息子が遭遇するは、事件、事件、事件。

感想。

久々の伊坂作品。あるキング以来の2作品目です。しかし、流石の物語の展開力、面白かった。父親4人と
いう、とんでも設定が楽しい、楽しい。四股かける母親も凄いが、仲が良い父親四人も不可思議な関係。
そして、何より息子の由紀夫に対する愛情が溢れているのが素晴らしい。

知事選挙や富田林さん関係、小宮山の不登校、殿様の謎の女性からの呼び出し、クイズ番組、鱒二の話
など色々な出来事が絡み合って、見事に伏線回収がなされます。しかし、富田林さんの詐欺の犯人だけ
は不明でした。そこが不明だったので、なぜ富田林さんが協力したのかが謎でしたが、鱒二の父親の事
も絡んできて見事でした。

四人の父親という、それぞれの得意分野から色々と英才教育を受けるのは羨ましいな。リアルではきっと
こんな小説どおりではいかないが。そして、多恵子が以上に由紀夫に絡んでくるのに、恋愛関係の描写
がないのは、いいのかわるいのか。

もっと伊坂作品は読むべきだが、積読が多すぎて手が回らない。せめて新作をチェックして図書館で予約
するところから始めよう。

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四畳半王国見聞録 / 森見登美彦

kage

2015/07/27 (Mon)

あらすじ。

「ついに証明した!俺にはやはり恋人がいた!」。二年間の悪戦苦闘の末、数学氏はそう叫んだ。果たして
、運命の女性の実在を数式で導き出せるのか(「大日本凡人會」)。水玉ブリーフの男、モザイク先輩、
凹氏、マンドリン辻説法、見渡す限り阿呆ばっかり。

感想。

久々の森見節を読みました。相変わらずの京都を京都大学を舞台にした作品が多く、この作品もその一つ。
一見して堅苦しい文章を書いている感じであるも、書いている内容は、かなり馬鹿馬鹿しい。それが魅力で
ある。しかし、ながら、この作品は、森見節を読みなれていない自分には、少し読みづらい。

連作短篇形式であるこの作品、読メでみてもやはり大日本凡人會が人気で、自分もお気に入りだ。
AV作品のモザイクを外せる能力だとか下らない能力だが、非凡人たちが凡人になりたいと組織した大日本凡
人會。その人たちが、あることで女性に挑戦を試みるが、見事に返り討ちにさせる、哀切あるよ、意外と。

阿呆神の存在は、四畳半を題材によくもこれほど文章を書き、妄想を膨らませるな~と思いながら、やっぱ
大学生活は四畳半だよなと昔を思い出していました。

良く知らないが、四畳半神話体系とこの作品は、世界観は似たようなものだとおもうが、読んでないので気に
なります。ペンギンハイウェイもそうでしたが、振り返ってみると森見作品は自分には合わないのかもな~。
雰囲気やユーモアセンスは好きだけど、結局自分には理解力と読解力がないので読み込めないのだろう。

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風の万里 黎明の空(下巻) 十二国記 / 小野不由美

kage

2015/02/18 (Wed)

あらすじ。

王は人々の希望。だから会いに行く。景王陽子は街に下り、重税や苦役に喘ぐ民の暮らしを目の当たり
にして、不甲斐なさに苦悶する。祥瓊は、鈴は、……。

感想。

感動して、思わず涙ぐんだ。始めは恨んだり嫉妬したりしてた景王に対して、重税で苦しむ拓峰の人々
の為に活動していくに従って、鈴や祥瓊の成長振りには胸が熱くなり、陽子を信じて協力する姿は、
いいね。

先代の予王の頃からの官僚は、王いない後から自分達の権勢のことばかり、陽子のこともこの世界の
事を知らないのをいいことに侮り、操ろうとする。陽子は無力感を感じるが、遠甫の教えで徐々に世界
を知って行く。罪もない蘭玉が殺された時は、胸が痛んだ。

鈴は清秀の件で、生まれ変わったように性格が改心したのは凄い成長だ。ここまで変われるのは、
どんなに不遇でも前を向いて生きている清秀のおかげだ。陽子の仲間になり、いい相談相手になるな。

祥瓊も楽俊のおかげで自分の責任について知ったし、重税に苦しむ人々に対して活動するのはいい。
処刑しようとする人に石を投げ抗議するのは、勇気ある行動だ。

初勅も素晴らしいな。陽子らしいのかも。人事を刷新した景王はこれから永い治世を築きそうだ。
この物語のその後も見たいな。陽子が自分の意思を強く持ち、官僚などに指示するのは感動した。

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風の万里 黎明の空(上巻) 十二国記 / 小野不由美

kage

2015/02/13 (Fri)

あらすじ。

人は、自分の悲しみのために涙する。陽子は、慶国の王座に就きながらも役割を果たせず、女王
ゆえ信頼を得られぬ己に苦悩していた。祥瓊は、鈴は・・・・・。

感想。

面白い。陽子が王座に就き、女王として間もない話。そして、祥瓊という元公主、海客の鈴の二人の
視点での物語と三人の話で構成されていて、読み応えがある。三人が、色々な妬みや嫉妬や無力感
などあるも、国を良くしたいとの思いへと変化していくような様は心地よい。

陽子は、慶の国を知らない。実情を。国が荒れていて且つ官僚の人となりも分からず、政は官僚任せに
なるさまは陽子に無力感を感じさせる。しかし、偽王を打つまでの逃げ周り苦労した経験を活かし、市井
へと身を投じるのは陽子らしいな。

鈴は、海客での苦労は計り知れない。言葉も分からない。飛仙に虐められ苦労をする。陽子が海客で
あると、知り自分の境遇を理解してくれるという期待と何も苦労を知らずに王になったんだとの嫉妬も
生み、複雑だ。しかし、清秀との出会いは自分の境遇の恵まれてるのを思い知らされた。そこから鈴の
成長が見込まれるな。

祥瓊は、刑罰厳しい芳の国の公主。月渓に討たれ、公主の座を降ろされ、さらには殺されそうにもなる。
そんな中、楽俊と出会い、公主としての責任の重さを痛感する。責任を痛感しただけでも成長だ。

三人がどのように交わるか、そしてどのように慶国がどうなっていくのか見物です。楽しみです。

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