2018 05 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. »  2018 07

カテゴリ:その他一般のレーベル の記事リスト(エントリー順)

蜜蜂と遠雷 / 恩田陸

kage

2018/02/28 (Wed)

あらすじ。

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?

感想。

本屋大賞と直木賞を受賞作のこの作品。圧巻だった。ピアノコンクールを舞台にした青春
群像作品。クラッシック音楽が当然出てくるのでその作品群にも舌を巻く。音楽に何の知識
もない自分でも言葉で丁寧に描かれる演奏シーンや音楽には凄いと思った。
ただ、感受性の大いに乏しい自分や音楽に造詣の深くない自分には淡々と読み進めて
いる自分がいて、若い頃に音楽をやっていない事への勿体ない感が心を占めた。

サラリーマン音楽家の高島明石。元天才少女の栄伝亜夜。正統派天才のマサル。
そして規格外の天才児の風間塵。の四人を描いている。その中でも明石が共感できる。
消去法でいっても天才を共感できないしね。明石が1次予選を突破したのも良かったし、
最後は奨励賞と菱沼賞を受賞したのはいいね。

何の受賞歴もなくコンクール参加履歴もない、師匠は超有名人だけど現在師事している
人物はいないと規格外の天才児も3位という結果になるんだなと思った。そこはある意味
リアリティ感を出しつつ小説感を出した順位なのだろう。

優勝は亜夜かな~と思ったが、王道のマサルである。カタルシスを味わういう小説の
結構大事な部分は特になく、筆力を感じさせるもドラマは人間の背景にあるも感動は
少なく、コンクールの部分を意識した作品には厳しい現実が多くある。

しかし、何か若い頃に音楽をやっていればな~と強く思わせる作品だった。
今からでもできない事はないけど金欠だし音楽教室はかなり遠いしで困難を極める。
独学ではおそらく難しい。寂しいが聞くだけでもしてみよう。

ここはボツコニアン 魔王がいた街 / 宮部みゆき

kage

2018/02/16 (Fri)

あらすじ。

水と緑と陽光の街アクアテクに来たピノピ。そこは魔王がいた痕跡がある街。

感想。

シリーズ第2弾!相変わらずのメタな発言で読者を楽しませてくれます。それの楽しみが
好きな読者の方が多いのではと思う。児童小説だから子供でも楽しめる内容なのだが、
意外とピノの幼なじみの少女のパレの複雑な家庭事情が完全に大人のドロッとした話
だった。

アクアテクに来たピノピ。そこで行方不明の少女の謎を追う。また魔王の蔵書のある
回廊図書館に入ったピノピ。そこの司書の羊に6つの鍵を集めて回廊図書館で扉を
開けて伝道の書を6つとり魔王への居城へ行くように案内される。ピノピは鍵を
集めることに。

また謎のあんまんを追って三国志のキャラのいる陣屋へ行く。いや、久々の三国志
の世界に触れるなと思った。自分が。高校生の時に凄くハマった。横山三国志の
漫画が確か家のあったはず。そのうち引っ張り出して読んでみるかな。

1巻よりはこのシリーズに慣れたのか楽しめた。ただ次巻を読むと思うが優先順位
は低くなりそう。宮部みゆき氏の本だけでも読んでないのも多く他の方が面白そう
だと思うから。

手軽に息抜きの息抜き的に読むには絶好の作品。楽しめました。

グラスホッパー / 伊坂幸太郎

kage

2018/02/15 (Thu)

あらすじ。

復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。
鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。

感想。

殺し屋シリーズ第1弾!いつも図書館で借りられていたのが、運よく借りれました。
いつもの?伊坂作品みたいに伏線回収が見事!という作品ではなく、ストーリーをユーモア
を交えて進めて行く感じです。
登場人物は「鈴木」「蝉」「鯨」の三人。それぞれの視点で物語が進行して最後は交じり合って
行きます。「蝉」「鯨」は死んで生き残るのは「鈴木」のみ。

押し屋が意外と善人みたいな感じだった。寺原を親子の殺しを依頼した相手は誰だろう?
沢山恨みを買っていたというのだからそこは重要ではないかな。
鈴木は亡妻の言葉、鯨は罪と罰からの引用、蝉はというか蝉の相棒の岩西はジャック・クリスピン
というロックミュージシャンの言葉の引用と引用が多い。どれも興味深い言葉が多い。
どれって聞かれると覚えていない(笑)が、小難しくも感じる部分もあった。

鯨は最後に車に引かれたが、あれって押し屋がやったのかな?それとも偶然?
そこは謎かご都合主義かもだが、亡妻のおかげで鈴木が生き残って良かった。

次巻はマリアビートルだが、次はどういう展開だろう。それと鈴木は首折れの本に出てきた
鈴木でいいのかな?その辺は読み進めて行けば分かるのかな?楽しみです。

ここはボツコニアン / 宮部みゆき

kage

2018/02/11 (Sun)

あらすじ。

“ボツネタ”が集まってできた、できそこないの世界“ボツコニアン”。そこをより良い世界に創り変えるため、「長靴の戦士」として選ばれた少年ピノと少女ピピ。植木鉢の花の姿をした「世界のトリセツ」と共に二人は、前代未聞・驚天動地・抱腹絶倒の冒険の旅に出る!

感想。

シリーズ第1弾!宮部みゆき氏のゲーム趣味を活かした?作品です。これは良くも悪くも
ゆるーいRPG小説で、小学生向けの児童書とになるのでしょうか?
なので内容には面白く感じるもおっさんには感性が追い付かないというか合わない部分
もあります。

ピノとピピは伝説の長靴戦士。自分たちのいる世界がゲームのボツネタが集まる世界で
本物の世界から流れてくるらしい。そこで神様に本物の世界とつながるように旅に出る

児童書なので死人はでません。モンスターとかも激しいバトルはありません。
とにかくゆるーいです。
しかし、この作品はメタネタがおおく、時々作者が語ります。ゲームや海外ドラマ、映画
など作者のエッセイみたいな感じでも楽しめます。そこが一番楽しめたかな。

子どもさんがいる人には子供さんと楽しめると思います。
図書館で2巻まで借りたのでそれをよんで最終巻まで借りるか考えようと思います。
余程借りるものがなければ、3巻以降も借りて結末が気になり最終巻までかりるかも。
さて2巻を読んでみよう。

あの頃の誰か / 東野圭吾

kage

2018/02/04 (Sun)

あらすじ。

メッシー、アッシー、ミツグ君、長方形の箱のような携帯電話、クリスマスイブのホテル争奪戦。
あの頃、誰もが騒がしくも華やかな好景気に躍っていました。時が経ち、歳を取った今こそ
振り返ってみませんか。

感想。

短篇集。全8篇。東野圭吾の初期の作品です。そしてあの名作「秘密」の原型が収録されて
いる。ファンなら読みたくなる感じです。あとがきがあり著者はこれらの作品は書籍化には
気が進まなかったのもありそして収録機会がないのもありで、東野作品の中では読む優先
順位は低くなるが安定した面白さはあるので読んで損はないです。

先ずやはり秘密の原型である「さよならお父さん」。秘密を凄く要点だけ纏めた感じの作品。
これは確かに長編にしたくなるアイデアですね。短篇でも良かったです。

あとはどれも良かったですが、「女も虎も」の虎の意味が分からないとオチの意味が
分からないとのあとがきです。実際、自分には意味は分かりません。なので消化不良です。

「再生魔術の女」は末恐ろしい感じ。これは深謀遠慮の計画で恐ろしい復讐でした。
復讐者はよく考え付いたなと。アイデアも流石の東野圭吾です。

これで東野圭吾の作品をまた一つ読みました。完全読破したいのでコツコツ行きます。