2017 07 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. »  2017 09

カテゴリ:その他一般のレーベル の記事リスト(エントリー順)

恋のゴンドラ / 東野圭吾

kage

2017/06/15 (Thu)

あらすじ。

この恋の行方は、天国か地獄か。怒濤の連続どんでん返し!

感想。

全ての東野圭吾作品を読んでいないのですが、ここまでストレートの恋バナを書いているのも
少ないのではないか。シリアスではなく凄く軽いタッチで描かれていてサクサク読めた。
短編集かな?と思ったら連作短編集でそういうところもいい感じで読めた。

登場人物の中心はシティホテルに勤める5人の男女であるが、その中でも日田さんがメイン。
不器用で何事にも一生懸命だが空気が読めず女性に対しては気を使っているとはいえ
受け身の姿勢なので恋愛も上手くいかない。

一度目のプロポーズ大作戦は、失恋に終わった。そして次のチャンスでも失敗に終わる。
けど、モモちゃんが周囲の人間にも後押しされている状況とはいえ日田さんのことを
憎からず思っているのは日田さんの人徳だな。

繰り返し読むような作品ではないが、白銀ジャックからずっと登場する根津さんも出ているし
スキー場のシリーズなので一読を勧めます。

三鬼 三島屋変調百物語四之続  / 宮部みゆき

kage

2017/06/14 (Wed)

あらすじ。

江戸の洒落者たちに人気の袋物屋、神田の三島屋は“お嬢さん"のおちかが一度に一人の語り手を招き入れての変わり百物語も評判だ。訪れる客は、村でただ一人お化けを見たという百姓の娘に、夏場はそっくり休業する絶品の弁当屋、山陰の小藩の元江戸家老、心の時を十四歳で止めた老婆。亡者、憑き神、家の守り神、とあの世やあやかしの者を通して、せつない話、こわい話、悲しい話を語りだす。
「もう、胸を塞ぐものはない」それぞれの客の身の処し方に感じ入る、聞き手のおちかの身にもやがて心ゆれる出来事が……

感想。

三島屋百物語シリーズ第四弾!相変わらず人間の闇を描くのが上手い、しかし、人間の情を
描く部分も多くあり温かい気分にもさせてくれます。特にひだる神さんの話はそうですね。

今回は4話構成である。例の商人は出ていなかったが、おちかが密かに?恋心を感じていた
青野氏が仕官を得て故郷へ帰ることになり、おちかは泣くも自分の思いを少しも打ち明けない
ところは、「おくらさま」の話にもあるような、ほんとうにおちかは黒白の間に閉じこもりお梅みたい
な時がとまったようなお人になりそうだ。

三鬼の話はタイトルが意味がよくわからなかったが、貧困の山村の村での出来事は大昔の
時代ならホントにありそうで怖い。だからこそあんな怪異が現れるのもさもありなんだ。
妹の純粋な気持ちが助けてくれたのが救いだったな。

迷いの旅籠は、まあ、死者を蘇らせたい会ってみたいとい部分が肝。あるあるな話である。

シリーズが4冊になるが、いまいくつの話が出てきたのだろう。このシリーズは百物語なので
百まで物語が続くのだとしたら、著者も大変だが読者は楽しませて貰えるので嬉しい。
次巻以降も楽しみだ。

虚像の道化師 / 東野圭吾

kage

2017/05/27 (Sat)

あらすじ。

天才物理学者・湯川と草薙刑事のコンビが難事件を解決する、シリーズ王道の短篇集。

感想。

ガリレオシリーズ第七弾!今回は短篇集。短篇なので読み応えは若干少ないが、サクサク
読めるし、趣向を凝らした毎回のトリックに関心します。湯川がだんだん人間味を増していて
良い感じですね。

「幻惑す」では新興宗教の話。勝手に飛び降りたのはそういうトリックなのかと。
「心聴る」はまだ実用化されていない装置でのトリックだが恐ろしさを感じた。
「偽装う」は複雑な親子関係であるし、湯川の優しさが光った。
「演技る」はまさかのサイコパスだ。

どれも安定した面白さで、東野圭吾に外れないとはよく言ったものだ。
次は既刊ではラスト。読むのが楽しみ。新作も早く出してほしいです。

真夏の方程式 / 東野圭吾

kage

2017/05/16 (Tue)

あらすじ。

夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは―。

感想。

面白かった。特に物語の終盤からが怒涛の勢いだった。前半部分はやや退屈な展開で
読むのが遅かったが、次第に惹き込まれていった。これも映像化されてるんだよね。
見てみたいな。

湯川がそうそうに何かに気づいたのは流石である。しかも早くも川端夫妻や成実や恭平
のことまで気にかかっているのは凄い。警察の地道な捜査も良かった。仙波は探し出し
たとことかいいね。

警察のヒエラルキーがあり、所轄の刑事、県警の捜査一課、警視庁の捜査一課、管理官
と登場して、警察も大変だと思う。それぞれの警察の立場での会話はなるほどと思うと
同時に登場人物の多さに少し疲れました。

好みとしては「容疑者Xの献身」のが良かったが、こちらも捨てがたい。最後の真相が
判明した時に湯川の行動がかっこいい。ほんとは子供嫌いの湯川がここまでするとは。
面白かったです。

分身 / 東野圭吾

kage

2017/05/09 (Tue)

あらすじ。

函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。最近、自分に瓜二つの女性が
テレビに出演していたと聞いた。

感想。

面白かった。双葉と鞠子がいつ邂逅するのかが焦点でもあったが、まさかの結末に持ってくる
とは驚きだ。ただ、それは上手い結末の持って行き方だが、事の事態は収まっていなく、
これから逃避行の毎日が始まるのでは。ただ脇坂もいるし助けてくれるからどうなるかだ。

母が謎の死を遂げた鞠子、父が何かを隠している。それを調べるために東京へ。一方、双葉
も母がひき逃げに遭い死んでしまう。二人とも自分の出生に秘密がある事をしり調査へ。
そのうちに大きな力や最先端医療でタブーの技術へ行きつく。

物語は鞠子の視点と双葉の視点で交互に語られ、徐々に謎が開陳されていく様は面白い。
ただ、早々にクローンであることが想像ついてしまう。そこは作者にとって重要かどうかは
さておき、物語が一つの真実に帰結していく部分が上手く惹き込まれた。

なかなかの長編だったので更に読み応えも増した。面白かったです。