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カテゴリ:角川文庫 の記事リスト(エントリー順)

エジプト十字架の秘密 / エラリー・クイーン

kage

2016/06/11 (Sat)

あらすじ。

ウエスト・ヴァージニアの田舎町、アロヨで不可解な”T”だらけの殺人事件が発生。死体はT字路
にあるT字形の標識に磔にされ、その頭部は切り落とされていた。さらに被害者の家の扉には、
血塗られた不気味なTの文字が

感想。

国名シリーズ第五弾!相変わらず面白い。巻数が進むごとに文体に慣れてきたのか読み易く
なってきた。今回は猟奇的な殺人事件の連続で姿の見えない犯人は誰だ!という展開に手に
汗握りました。

今回はクイーン警視の出番は僅少でほとんどエラリーの独壇場です。田舎町の殺人事件に目を
付けたエラリー、事件は未解決なまま時は過ぎて、また新たに事件が発生。その事件は以前の
未解決の事件にそっくり。調べていくうちに共通の人物が・・・・

エラリーの恩師のヤードリー教授が相棒ってわけではないけど話し相手になっている。
奇妙な裸族のオカルト集団が変に気を揉むも結局、大した感じではなかった。家族間?の因縁
関係が大きく関わっている犯人の姿が見えない恐怖は警戒をしてもどうやって次々と事件を
起こすのか気になっていたが、エラリーの言う知っている人が犯人って間違ってなかったな。

ギリシャ棺の方が面白かったが、この作品もかなり面白かった。次巻は親子で活躍を期待。

西の善き魔女(2) 秘密の花園 / 荻原規子

kage

2016/04/14 (Thu)

あらすじ。

フィリエルは、幼なじみのルーンを守るため、女王候補の伯爵令嬢アデイルへの協力を約束
する。貴族の娘にふさわしい教養を身につけるべく入学した全寮制の女学校は、男子禁制
の清らかさとは逆に、陰謀が渦巻いていた。

感想。

シリーズ第二弾!面白かった。アデイルの協力を決めたフィリエルのその後だったが、伯爵
の決め事でトーラス女学校へ。同性しかいない学校というのは何故か怖いところが多い印象
だ。自分は共学だったが。

トーラス女学校では、早速、フィリエルに対するいじめが始まる。女の園は恐ろしいなという
事が次々起こる。ここでもやはり、女王候補の影の立ち回りが陰謀に陰謀を呼ぶ。
生徒会が学校を牛耳る。殺されかけたフィリエルもあるきっかけで友達?が出来る。

それがアデイルの小説である。しかもそれは腐女子的な小説。女子はやはりホモが好きなのか。
その小説によって文芸部に味方を得る。そこで、麦穂の乙女祭で生徒会長と剣で戦う事に。
そして、蛇の杖はどこにでもいるのな。ルーンはすぐに女装を見抜かれ正体までも。

女学校もフィリエルとルーンは危険だとのことで、いよいよ宮殿へ。ルーンは王立研究所へ。
どうなるのか。危険の真っただ中だよね。目が離せません。

今日からマ王! 地球過去編 / 喬林知

kage

2016/04/11 (Mon)

あらすじ。

魔王ユーリ陛下に渾身の忠誠を誓う王佐ギュンター閣下。その妄想まみれの日記が編集者の
目にとまり、めでたく出版のはこびに。しかし、新エピソードの加筆に際し、秘められた過去の
真実が急浮上して・・・・・・。

感想。

角川文庫での刊行として3作目。角川ビーンズ文庫の「閣下とマのつくトサ日記!?」「息子は
マのつく自由業!?」の二冊の収録である。主にユーリの誕生秘話やコンラッドが地球へ
来た時の話が描かれている。温かい話で和みました。

トサ日記の方は、ギュンターのユーリに対する妄想まみれがワロタ。もう二冊も日記をつけ
出版とか受ける。そして地味に売れるという結末。アニシナとグウェンのコンビもいいな。

自由業の方は、ユーリ母の軽い感じの語り口調は読み易いけど、ちょっとね。
勝利兄貴が弟想いに兄弟ってこうでなくっちゃって思うね。現実はそうはならないうことも。

この作品はかなり古いけど、超ヒットしただけあって今読んでも面白い。古いけど。
この作品はどういう着地をしたかは不明だが、是非角川文庫で着地を見たいものですね。

ギリシャ棺の秘密 / エラリー・クイーン

kage

2016/03/18 (Fri)

あらすじ。

盲目の大富豪・ハルキス氏の死が全てのはじまりだった。葬儀は厳かに進行し、遺体は墓地の
地下埋葬室に安置された。だが、直後、壁金庫から氏の遺言状が消えていることが発覚する。
警察の捜索の甲斐もなく、手掛かりさえも見つからない中、大学を卒業してまもないエラリー
は、棺を掘り返すように提案する。

感想。

国名シリーズ第四弾!時系列的には、前3作より前になります。傑作の呼び声高い作品だけ
あって読み応えがあった。あとがきに後期クイーン問題というのがあって、そういう問題がある
のを初めて知ったのだけど、正直、そこまでの繊細さと思考能力とか拘りはないので気にならない。

次々と起こる死体の事件。まだ若いクイーンの推理が犯人の仕掛けにまんまとハマる事態とか
面白かった。そしてスローンによって犯人が確定したかのように見せた真相も、また新たなる
展開に。並列的に起こるのではなく直列的に起こる事件に伴う推理に驚きを隠せません。

確かにローマ、フランス、オランダの3作よりも、ドラマ性というか映画を見ているというか凄い
というしかないのだが。ただ、前振りが凄く長いという稚拙な思いもあります。しかし、その
前振りもないと面白くもないと思う。というのも、タイプライターが大きく犯人の尻尾を掴む手掛かり
になったのを考えると終盤も終盤において、それが出てきたからです。

いつもの読者への挑戦状には、白旗でした。脱帽です。グリムショーとペッパーが顔見知りとか
気づきそうで全く分からなかった。もっと考えながら読まないと勿体ないですね。自分は、つい
物語に身を委ねてしまうので、いけないですね。次の国名シリーズは気を付けます。

モルフェウスの領域 / 海堂尊

kage

2016/03/04 (Fri)

あらすじ。

桜宮市に新設された未来医学探究センター。日比野涼子はこの施設で、世界初の「コールド
スリープ」技術により人工的な眠りについた少年の生命維持業務を担当している。少年・
佐々木アツシは両眼失明の危機にあったが、特効薬の認可を待つために5年間の<凍眠>
を選んだのだ。

感想。

初の海堂作品。チーム・バチスタで有名な著者。この本は数年前に、何気なく本屋で購入し
たものです。率直に凄く面白かった。そして、話が難しすぎた。頭が悪い自分には、理解が
覚束ないが、内容的にシリアスにならざるを得ず、それでもショコちゃんなどのキャラで
緩和しているなど面白かった。

テーマは最先端医療ミステリーに相応しく、「コールドスリープ」である。但し5年間の間
です。そして、この技術を社会に実現できたのが、曾根崎教授の凍眠八則の理論が
、シンプルでいて奥が凄く深い。その中でも覚醒後、つまり凍眠から目覚めた後は、
以前の自分の人格でいるのか、新しい人格でやり直すのか、社会的に選べと。これは
難しい。被験者にそれを選らばせるのは、正しいが酷であり、急でもある。

日比野さんは、凄い。仕事柄でモルフェウスに興味をそそられ、そして思い入れが激しく
なったのか?いや、心から、人命の管理を行っている日々で、感じた強い思いだろう。
そして、外国で学んだ医務官からの言葉も大きいのでは。最終的にとった行動は、
圧倒的な強い思いの発露だろう。

これは、読む価値ありです。って私がいうのもなんですが。この作品の続編も読もう。
そして他の作品も積読も消化したら、読もう。その時が楽しみだ。