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オツベルと笑う水曜日 / 成田良悟

kage

2016/03/13 (Sun)

あらすじ。

『己の身が清廉潔白である事を証明しようかと思います』出所したばかりの容疑者の部屋で発見
された声明文。そして殺人現場の壁に残る『私は無実です』のメッセージ。芸能ゴシップや都市伝説
等を扱う、とある雑誌の編集部。そこは編集長の乙野辺ルイ、通称オツベルが若き女帝として
君臨していた。

感想。

『バッカーノ』『デュラララ』でお馴染みの作者。原作は読んでいないがアニメで見ましたデュラララ。
その作者、初のメディアワークス文庫作品。率直に面白かったです。ラノベと大衆文芸の中間的
位置づけのレーベルらしい読み易さと程よい一般寄りのリアリズムとフィクションの混濁した内容
は、自分みたいな頭空っぽにして本を読む人間には凄く適しています。

実は財閥の血縁の雪弘が、とある雑誌の編集部に見習いに。そこの編集長のオツベルに良い様
に振り回され、とある事件を追いかけていき巻き込まれていく。

キャラを立たせる事はラノベ出身の作者らしい感じだが、筆力は感じ、読ませる展開は流石です。
オツベルというのは、宮沢賢治の作品の『オツベルの象』をモチーフとしている訳で作品にも
途中で、その作品を知らない人は読んでみては?とありましたが読んでいません。古典?は
読むと教養にもなるので読むべきだが、積読消化を優先に古典は後回しにしました。

物語は、胸糞悪い真相だったけど解決した時はスカッとした。作者がまたこのレーベルで出す
のであれば買ってもいいかなとは思った。いや、図書館で借りるかな。

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kage


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