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人魚の眠る家 / 東野圭吾

kage

2016/03/09 (Wed)

あらすじ。

娘の小学校受験が終わったら離婚する。そう約束した仮面夫婦の二人。彼等に悲報が届いたのは、面接試験の予行演習の直前だった。娘がプールで溺れた―。病院に駆けつけた二人を待っていたのは残酷な現実。そして医師からは、思いもよらない選択を迫られる。過酷な運命に苦悩する母親。その愛と狂気は成就するのか―。

感想。

久々の東野作品。相変わらず面白かった。そして深いテーマを描いている。それは人の死について。
それも脳死についてで、且つ臓器提供のことも。論理的に考えるのと人の気持ちは一致しない。
日本での移植はかなり難しい現状。想像には難くないが、突きつけられると現実を知る。

娘が脳死状態だと医師に言われ、臓器提供にも同意した播磨夫妻は、娘・瑞穂のお別れの際に
手が動いた気がした。それでまだ娘は生きている、回復するかもしれないと思い臓器移植の
提供に拒否をする。そしえ、娘の介護生活が始まる。

論理的には理性的には脳死と判定されたら臓器提供をすれば他の人の命が助かると思う。
けれど、分かっていても、体が切り刻まれるのが嫌、最後は綺麗に看取りたいとか、色々な
考えもあり、現実的には日本国内ではドナーは少ないとか。そういう問題提起というか、現実問題
も描かれている。

薫子の固執した考えや、最先端科学や医学を通じた措置には狂気を感じた。母は強しというけど
凄い。ただ、美晴もその夫も他人事だから、違う思いを抱いていたのであって、薫子から
したら娘は生きているのだ。いや、死と生いう境界線はどこなのかといことも考えさせられます。

播磨夫妻はその後どうなるのか、星野は寄りを戻せたのか、など気になるとこもあります。
そして、海外での移植に莫大な金額がかかる理由はそういうことだったのかと。
身近なテーマでないのですが、とても深い話で良かったです。

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kage


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