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鹿の王(下) 還って行く者 / 上橋菜穂子

kage

2015/09/29 (Tue)

あらすじ。

不思議な犬たちと出会ってから、その身に異変が起きていたヴァン。何者かに攫われたユナを追うヴァンは、謎の病の背後にいた思いがけない存在と向き合うことになる。同じ頃、移住民だけが罹ると噂される病が広がる王幡領では、医術師ホッサルが懸命に、その治療法を探していた。ヴァンとホッサル。ふたりの男たちが、愛する人々を守るため、この地に生きる人々を救うために選んだ道は―!?

感想。

下巻。凄く面白かった。攫われたユナを追って行くヴァン。黒狼熱の治療法を探るホッサルがどうなるのか
この下巻で明らかになる。色々な人間の思惑が交錯して自分の故郷や氏族を大切に思うという一念が
人を動かす。

ユナが火馬の民に攫われた。そして犬の王に出会うヴァン。自分も犬の王になれる資格があるという。
しかし、裏返ると自分が自分でなくなる気がする。サエとは良い関係が築けていいな。ユナも人懐っこい
感じで微笑ましい。最後、犬達を連れて原生林の奥へいくのは、まさしく鹿の王たる振る舞いだ。
人の為に、自分を捨ててしまう覚悟が備わっているのは生まれ持った資質なのかもしれない。

ホッサルも黒狼熱の特効薬を作るべく奔走している訳だが、色々な人の思惑に巻き込まれる。ヴァン
と邂逅して、採血して薬作りも佳境に入ろうとしているのに、ケノイが新でもシカンがいる。そんな中でも
リムッエルの考えもびっくりした。確かにオタワルの医療技術は素晴らしい、衰退させるのは惜しい。
しかし、犬をけしかけ、自滅覚悟で選帝侯を襲わせるのは・・・。

人の体を国に例えたり、病の原理を兵士で例えたりは分かりやすかった。きちんとしっかり医療の事も
書かれていて凄かった。故郷を追われ土地を失うというのは非常に考えるよりも辛い事だ。そんな
人ばかりなので、過酷な人生を皆過ごし、せめて平穏で静かに暮らしたいと思うのだろう。

ヴァンたちやホッサルたちが、その後どうなるのか気になります。続編もほしいところだ。

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kage


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