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リバース / 湊かなえ

kage

2015/09/07 (Mon)

あらすじ。

深瀬和久は平凡を絵に描いたようなサラリーマンで、趣味らしいことといえばコーヒーを飲むことだった。その縁で、越智美穂子という彼女もできてようやく自分の人生にも彩りが添えられる。と思った矢先、謎の告発文が彼女に送りつけられた。そこにはたった一行、『深瀬和久は人殺しだ』と書かれていた。深瀬を問い詰める美穂子。深瀬は懊悩する。ついに“あのこと”を話す時がきてしまったのか、と。

感想。

久々の湊かなえらしい作品と感じた。ラストの結末なんかは特にそう感じた。イヤミスにも感じれるが、青春して
いる感じもあり、初期ほどのブラックさは薄い。しかし、その分、円熟味を増したような人間関係での嫌らしい所
を突いて来ている。読んでいて深瀬や古川の心境に共感するところもある。

大学四年生の時に同じゼミの五人で別荘に泊まりにいった出来事について、深瀬を中心に人殺しと手紙を
差出人不明で送られる。その内容には心当たりがあった。そしてその差出人不明の手紙の差出人を捜す。

リア充にも余裕で属せるのに、地味グループと自然に友達づきあいできる人、広沢。広沢は雰囲気も柔らかく
地味グループの冴えない深瀬や古川に、自分と気が合うと思わせるし、居心地が良いと感じさせる。そんな
広沢の人生を振り返る中で、自分と釣り合いがとか、解放してやったとか読んでいて心が抉られた。

同じゼミでなければ接点などなかった谷原や村井や浅見。そういうリア充は、平気で深瀬に声を掛けるの
はリア充たらしめている。そいつらも広沢とは個別で付き合いがある。

この作品は、深瀬を中心とした五人の力関係や友達関係、バランスや会話の気遣いやカースト。そういう
部分に目を引かれ、物語そのものも楽しめたが、人間関係に特に現代の闇を感じた。

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kage


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