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ハケンハニメ! / 辻村深月

kage

2015/08/24 (Mon)

あらすじ。

伝説の天才アニメ監督王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命戦線リデルライト』。プロデューサー有科香屋子が渾身の願いを込めて口説いた作品だ。同じクールには、期待の新人監督・斎藤瞳と人気プロデューサー行城理が組む『サウンドバック 奏の石』もオンエアされる。ネットで話題のアニメーター、舞台探訪で観光の活性化を期待する公務員…。誰かの熱意が、各人の思惑が、次から次へと謎を呼び、新たな事件を起こす!anan連載小説、待望の書籍化。

感想。

久々の著者の作品は、アニメ業界の話。勿論、アニヲタの自分にはすらすら読め、なるほどと唸るような情報は
ないが、アニメ業界の仕事の事が描かれており面白かった。惜しむらくは、折角、各話を男女ペアで物語を進行
するのであれば、もっと恋愛を絡めてみても良かったのではと思います。並澤さんの話では少しありましたが、
物足りないです。少しでも絡めるのであれば有川浩みたいなスイートな感じが良かったかな。しかし、これは
お仕事小説な側面もあるので、これくらいの硬派?でもいいのかもしれない。

天才と呼ばれた王子監督の9年振りの作品、それをプロデュースする有科氏。憧れの人との仕事は楽しい
だろう。しかし、王子監督の拘りや面子、照れ屋な部分も、有科氏からみれば可愛いものだろう。最後まで
分からなかったのが、王子がいつ有科氏に告白みたいなモーションをかけたのか、全くその伏線に気がつき
ません。今もそうです。分かりづらいよ、辻村さん。

期待の新人、斉藤監督と敏腕プロデューサーの行城、行城が金の臭いに敏感で行動原理がそれ、みたいな
のが過剰に書かれているが、実はすごい気遣いが出来、ただ仕事ができるだけの人ではないのが良かった。
斉藤監督と声優の仲直りも良かったな。

神原画と呼ばれた絵師の並澤、地域振興の観光を盛り上げようとする宗森、趣味も仕事も考え方も違う
二人が、アニメを通して心の距離が縮まっていくのは心地よい。並澤の自分は非リアで非モテだからの
思考回路は、自分も痛いほど理解できるが、他を寄せ付けない部分は読んでいて辛かった。

なにより、タイトルに覇権というアニヲタの用語が使用されているのでビビった。そしてそのネタ元の人にも
取材されているようなので、きちんとしている。ま、総評としては面白かったですが、作中の覇権はやはり
王子監督か斉藤監督じゃないのが、痛み分けを狙ったのか、刺激が無かった。

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kage


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