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ソロモンの偽証 第三部法廷 / 宮部みゆき

kage

2015/03/24 (Tue)

あらすじ。

事件の封印が次々と解かれていく。私たちは真実に一歩ずつ近づいているはずだ。けれど、何かがおかしい。とんでもないところへ誘き寄せられているのではないか。もしかしたら、この裁判は最初から全て、仕組まれていた―?一方、陪審員たちの間では、ある人物への不信感が募っていた。そして、最終日。最後の証人を召喚した時、私たちの法廷の、骨組みそのものが瓦解した。

感想。  

大長編の物語もいよいよ最終巻。一番、熱心に読んでしまいました。それくらい学校内裁判が圧巻でした。
柏木君の謎の死の真相に、真実に迫っていく。所々に伏線が張られていた人物、そう神原弁護人が悲しい。
痛々しい。 

始めから神原弁護人は全てを知っていた。だからこそ、大出被告人の弁護には強気であった。それは、事情
を知っていなくても、聡明な弁護人ならば弁護できたであろう。実際に、大出被告人のアリバイを立証した。
立証しただけでなく、大出被告人の過去の暴虐な振る舞いを糾弾し、告発状が何故世に出てきたかの理由
は何かを問うていた。

三宅樹里は、自分を苛め蔑んだ大出被告人に平たく言うのなら仕返しの意味でもあるのだろう。何故あそこ
まで頑なに嘘を付き通すのか。必死すぎる。それくらい苛めのキズは心にキズを残したのだろう。松子の死
は無残なものだ。その三宅樹里の心を動かした神原弁護人の尋問は凄い。

野田助手は、この物語の結構いいポジションだったな。本人は平凡であるし、平凡を装おうとした振る舞い
を好んでいたが、この学校内裁判を通して成長したし、本来の野田健一に戻ったと言った方がいい。
対岸を見た野田助手だから、本当の殺意がどんなものか分かり、神原弁護人の主張に違和感を言える。

数年後の野田助手が友達になったと言ったときに、救われたと感じた。良かったと心から思った。

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ソロモンの偽証 第III部 法廷ソロモンの偽証 第III部 法廷
(2012/10/11)
宮部 みゆき

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