スイッチを押すとき / 山田悠介
2015/03/02 (Mon)
あらすじ。青少年自殺抑制プロジェクトセンターで、監視員として勤務する南洋平。ここでは、4人の少年少女
に、自らの命を絶つ【赤いスイッチ】を持たせ、実験をしていた。
感想。
先に続編と言われている「モニタールーム」を読んでしまっていたが、さほど影響は無く、全く別作品
と言ってもいいですね。さて、この作品ですが、ほんと有り得ない設定でぶっ飛んでますが、読んでいく
うちに惹き込まれていきます。しかし、YSCのやっていることのデータとか分析とかで、自殺が減少し
ているようだが、このらへん気になるな。
七年間、スイッチを押さない4人の少年少女がいた。4人は具体的な支えの無い高宮以外、みな、
心の支えを持っていて、そして4人の仲間意識がスイッチを押すのを留まらせていた。普通に考えれば
スイッチを押すような環境でも、4人は凄い。応援したくなります。
南が、本部長とどういう関係か気になっていましたが、そういうことか。これは酷い。こんな人生辛すぎ
る。南は、そういう経験があるから4人を脱走させ、自由を手に入れた方がいいと思ったのだろう。
信じるものと会ったり約束を守れたら、死んでも悔いが無い、どうせまた、あの場所で無味乾燥な生活
が待っているのだから・・・。
南と高宮。結末は悲しすぎる。最後まで逃げ切ってくれと願っていたが、こんなことになるとは・・・。
南の人生はなんだったのか。そして少年少女の・・・。辛い結末。
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