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ヤンのいた島 / 沢村凛

kage

2014/12/20 (Sat)

あらすじ。

服従か抵抗か。暴力か非暴力か。選ぶ未来の形は。ゲリラの頭目と一人の女性の物語。南の小国
・イシャナイでは、近代化と植民地化に抗う人々が闘いを繰り広げていた。

感想。

日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。受賞作らしく読み応えがあった。著者の作品は「瞳の
中の大河」「黄金の王白銀の王」は男臭く重厚な物語、「リフレイン」は考えさせられる話。そしてこの
作品も、ファンタジーとはいえ先住民にとっての幸せとは何かを考えさせられます。

瞳子は生物学術調査でイシャナイへ来ていた。そこでゲリラの頭目のヤンと出会い、行動を供に
する。ヤンたち先住民の幸せのためにゲリラに加担し、そこでヤンというシステムをしり、そこで見た
ものは・・・・・・。

解説でもあったが、メキシコのことが書かれていたが、物語の部分で類似に近いことが実際に
起こっていたんだな。そして「鼻行類」の本は実在したとか。読んでみたいが学術書形式で書かれて
いるとか、そりゃちと読むのは辛そうだ。

4人のヤンの未来は、どれも幸せとはいえない。イシャナイは見つけられてしまう運命とはいえ近代化
された現在において先住民は生き辛い。瞳子はどの未来にも登場し、関わりを持つがそれだけに
イシャナイの未来を知るところは過酷かもしれない。

著者の最新の作品は知らないが、また骨太の作品を書いて欲しいものである。楽しめました。

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(2013/02/23)
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