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本屋さんのダイアナ / 柚木麻子

kage

2014/12/02 (Tue)

あらすじ。

私の呪いを解けるのは、私だけ。「大穴」という名前、金色に染められたパサパサの髪、行方知れずの父親。自分の全てを否定していた孤独なダイアナに、本の世界と同級生の彩子だけが光を与えてくれた。正反対の二人は、一瞬で親友になった。そう、“腹心の友”に―。少女から大人への輝ける瞬間。強さと切なさを紡ぐ長編小説。

感想。

予想したより読み応えのある内容でびっくりした。本のタイトルからしてほんわかした話だと思ったら、
全然違くて、自分で自分を抑圧しないで自分の気持ちのままに生きていくことは勇気がいる。そして
それが出来れば自分の道が切り開かれるみたいな感じと受け取った。

ダイアナと彩子とのダブルヒロインで、それぞれの人生を綴っている。日本人なのに変てこな名前を
つけられイジメにあったりし名前が嫌いなダイアナ、家が裕福でいつも優等生な彩子、二人とも本が
好きで小学校で次第に仲良くなる。しかし、あることが切っ掛けで仲違いをする。そして二人は22歳
になって仲違い以来の言葉を交わす。

ダイアナの母であるティアラが凄くいい味出してる。水商売で苦労人で16歳でダイアナを産んでから
か、若い。考え方や世間を知っているからダイアナのことを考えてすごくいい。ティアラの過去も世間
知らずな自分が嫌で、世間の荒波に揉まれていった人だから、ダイアナの行動にも理解を示すのだ
ろう。本好きが講じて本屋に無事に就職出来てPOP名人になり、店のブログで書評を任されたり、
ちょっとしたそれでその世界では名が知れたりと苦労はしてるが、いい人生かもしれない。理想の
父親とは言えないしティアラを裏切ってはいるが、とりあえず話は出来た。良くは無いが、区切りは
つけれた感じだ。

一方、彩子は、高校生まで優等生で名門女子高という世間も男も知らないお嬢様。このままでは、
と思い、共学の大学へ、そこでヤリサーの男に引っかかり処女喪失、それを無かったことにしよう
とその男と付き合い結婚まで持っていけば、強姦も合意になると考えるも、男の女グセは直らず
、後輩の女の子に手を出している様を見て、ふと我に返り、自分を抑えていた気持ちから解き放た
れる。大学へ入ってからの彩子は、今までの彩子が見る影もない落ちっぷり。

ダイアナの父親の書いた「秘密の森のダイアナ」。とても勇気を与えてくれる感じ。そしてこの本屋
さんのダイアナに出てくる有名な海外文学や、森鴎外の娘や幸田露伴の子供などのエッセイなども
凄く読んでみたい。勿論、赤毛のアンシリーズも。本好きなダブルヒロインらしく本の知識を語るのは
面白いな。俺も特別な見識は無いが本を語る友人が欲しいものだ。

結構、真剣なというか、友情というか、世間を知らないとか、色々詰まった内容で良かった。著者
の別作品のランチのアッコちゃんで、著者を知ったわけだが、この作品も良いです。


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本屋さんのダイアナ本屋さんのダイアナ
(2014/04/22)
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