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十字架 / 重松清

kage

2014/10/21 (Tue)

あらすじ。

いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」
と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな
思いで命を絶ったのだろう。

感想。

重松作品は2作品目。凄い重い話だった。考えさせられる話。十字架を背負わされるということは
どんな人にもあり得る話ではないだろうか。ユウちゃんが人の親になって気付くことはハッとする。
憧れがフジシュンを遺書に書かせてしまったんだなと思ったが、事は単純ではないのかも知れない。

しかし、小学校時代に遊んだことは何回かあるとはいえ、中学時代はほとんど交流がなく、自殺した
人が遺書に親友と書いていた事実は、凄く重い。フジシュンの父親が「なぜ親友なら自殺を止めなか
った」と胸倉つかんで叫んだことは、ユウにとっては複雑だ。小百合も自殺前に電話で話しているので
責任の一端を感じてしまうのはやむないが、二人は重い十字架を背負うのは、残酷だ。

小百合とユウは付き合うも結婚には至らず、体の関係さえ持たない。やはり、十字架がそうさせるのか。
フジシュンの父親のユウに対する態度は決して許さないが、しかし、やるせないそんな気持ちもあるので
はないか。フジシュンの母親は親友ということでユウにも好意的だが、弟は気持ちが整理できる時間が
立てば、ユウには好意的になった。そんな、残された家族は、悲痛で残酷で持って行き場の無い気持ち
が渦巻いているのだろう。

重松氏の作品は、まだ2冊しか読んだこと無いが、考えさせられる心に訴える話が多いです。いいですね。
この作品が作られるきっかけとなった事があとがきで書かれています。フィクションとはいえ、元があるので
リアリティがあり読んでいて憂鬱にもなるが、やはり、これは中高生あたりに読んでほしい作品ですね。

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