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球体の蛇 / 道尾秀介

kage

2014/09/18 (Thu)

あらすじ。

幼なじみ・サヨの死の秘密を抱えた17歳の私は、ある女性に夢中だった。白い服に身を包み自転車
に乗った彼女はどこかサヨに似ていた。

感想。

初の道尾作品。読メでみるといつもの道尾作品とは少し違う感じだそうだ。正直、まあまあかなと。
乙太郎、ナオもトモちゃんもサヨの死の秘密を抱え、心の闇を持つ。狭い世界でのドロドロとした人間
関係で、愛憎劇な部分も多分にあり、サヨの死がフラバする。

海沿いの道で見かける以前から気になっていた智子が通う家から白蟻の点検の約束を取れた乙太郎
とトモちゃん。点検するとかなりやられていて駆除することに。それが切っ掛けで、智子の様子を探ろう
と気になっては家の床下に潜り、智子の様子を盗み聞きする。

先ずはサヨの異常な行動や思考にびっくりする。家出の件とか。自殺の件も、トモちゃんが考えてい
るとおり、(好きな人に?)同情されたのが悲しくて辛かったからなのか。そしてテントでの花火の件。

智子と乙太郎さんが行為中を目撃したトモちゃんが乙太郎さんに「トモちゃんにはわからないよ」みた
いなこと言われたのはどういう意味か。いまだによくわからん。智子は火事を調べられるとトモちゃん
に捜査が及ぶと危惧して、そういう関係になったのはわかる。でも乙太郎さんは。いや、全て知って
いたのか。だとしたら乙太郎さんも智子の気持ちを自分の欲求を満たすと同時に利用したということか。

最後は、ナオと結婚して子供も授かったことから良いエンドで終わっているので、まだ救いがあるが、
智子を追い詰めたトモちゃんが哀れで、やむないかもしれないが悲しい出来事だった。これを背負っ
ていくトモちゃんは、新しい家族にその償いを求めるというか幸せにするのだろう。

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