2017 07 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. »  2017 09

水死 / 大江健三郎

kage

2014/09/08 (Mon)

あらすじ。

母の死後10年を経て、父の資料が詰め込まれている「赤革のトランク」が遺言によって引き渡されるのを
機に、生涯の主題だった「水死小説」に取り組む作家・長江古義人。

感想。

初の大江作品。いやーノーベル文学賞受賞者の作品は味が有りますね。語りが真面目で題材も当然。
始めのうちは、かなり読みづらく感じ慣れるまで苦労しました。物語りも父の死の謎を追うミステリーか
な?とか思ったがそうでなく、結構、重い感じのした内容でした。

作者の故郷の森を題材に、私生活も織り込んでいると思われる内容に、創作で包み込んで小説に仕上げ
ている。水死小説をどういう風に書き上げるかとおもっていたが、軸となる父に関しての事柄で進み、水死
小説は断念するが、ウナイコの聡明さとおぞましい過去が物語を冷静に且つ衝撃を与える。

死んだ犬を投げるの芝居は、論議が白熱し興味深いです。しかし、夏目漱石のこころを題材にした論議
は白熱していたが、内容がデリケートで過激なので、事態が後々に響いているのが好ましくない。それ
計算された芝居であり、著者の語り口なのだろう。

かなり硬派で、素人でも何か高尚な気分を味わえたのは良かったです。しかし、外国文学に関する注釈
みたいなものは自分の勉強不足で分からなかったのが悔しい。何れそういったのも読破したい。また、
機会を作り、大江作品にチャレンジしたい。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

水死 (講談社文庫)水死 (講談社文庫)
(2012/12/14)
大江 健三郎

商品詳細を見る

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック