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母性 / 湊かなえ

kage

2014/04/29 (Tue)

あらすじ。

持つものと持たないもの。欲するものと欲さないもの。二種類の女性、母と娘。高台にある美しい家。暗闇の中で求めていた無償の愛、温もり。ないけれどある、あるけれどない。私は母の分身なのだから。母の願いだったから。

感想。

母性という優しいタイトルから想像もつかないエグイ話でした。湊かなえさんらしい話。面白かったです。
「母の手記」「娘の回想」という母と娘、それぞれの側から語られるそれぞれの思い。家族の在り方など
嫌な家族でした、田所家。

母は、完全なマザコンで自分の母(娘からみたら祖母)にベタベタ。その母(祖母)は、母性が強く自分の
娘に無償の愛を捧ぐ。そして母はそんな自分の母に依存している関係は、意外とよくある関係かも。
しかし、台風と火事で自分の母(祖母)が小さい娘を助けさせるために舌をかんで自殺したショックが大きい。
それは、仁美が言っていた「母親が最後に自分じゃなく娘を選んだ」という言葉は、そうだなと思った。

娘は、常に母からの無償の愛を欲していた。どうすれば母が喜ぶかを常に考えていた。でも、母からは
虐待を受けたり、あまり構ってもらえず、不憫な境遇。母を守ろうと義母(祖母)にたてついたりしたが、
それは母から見ればそれは裏目に出ていた。大好きな祖母が自分のために自殺と知り、自殺未遂とか
正気の沙汰ではない。

田所家の嫌でうっとしい家族関係の中、母と娘は異常な関係性を持つ。しかし、特に女性であり(当然だが)
母と娘の関係はやはり単純ではない。共感は出来ないが、うなづかされる思いです。

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