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天国の罠 / 堂場瞬一

kage

2014/04/04 (Fri)

あらすじ。

フリーライターの広瀬隆二は、元代議士の今井から15年前に失踪した娘・香奈の捜索を依頼される。追跡
取材を続けるうちに、広瀬はかつて交通事故で失った自分の恋人と重ね合わせ、まだ見ぬ”幻の女”に
次第に惹かれていく。

感想。

警察小説の名手が贈る社会派サスペンス。面白かった。失踪した女性を捜索する過程で次々と浮かび上がる
真実と、謎の妨害をしかかてくる人間とのやり取りに手に汗握った。しかし、香奈を捜索するのを妨害
する奴らの正体を息子にミスリードされる感じがしたが、かえってそれが真犯人を容易に想像できる要因に
してしまった感がある。そこが欠点か。

東北、静岡、広島と次々に舞台を移し、行方がかわる香奈は必死で何かを探っている様子が窺えてくる。
それが何なのかは最後に分かるのだが、そうしないといけないのは幼少期よりの親子関係があまりにも
酷すぎるからか。まさか息子も同じ事をしていたとは、この父と息子はクズ過ぎる。

香奈は魔性の女だな。男性をその美貌をもって虜にする。些細な出会いでも印象に残り、忘れさせない。
そんな女性は現代には数少ないとは思うが、会ってみたい。広瀬も会った事無い香奈に妻の面影を写し
次第に惹かれていくも、まさかの出来事で結ばれることが叶わない。残酷でカタルシスはない。

当然、真犯人は広瀬によってペナルティを受けるのだが、それが個人的にはぬるい。完全に社会的に
抹殺しないと駄目だろ。そして息子も抹殺しとけって思うわ。それがせめてもの香奈へのはなむけだろ。

ということで読後感は完全に良いとは言えず、けれど次々と判明する真実と展開するサスペンスに読む手
が止まらなかった。まあ、可も無く不可もなくという印象。

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(2012/10/25)
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