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赤朽葉家の伝説 / 桜庭一樹

kage

2014/03/11 (Tue)

あらすじ。

”辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家
赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の”千里眼奥様”と呼ばれることになる。

感想。

読み応えのある重厚な物語でした。旧家の赤朽葉家の祖母・母・娘の女三代記。それぞれの時代背景を
リアルに描きつつ、その中で生き育っていく様を描いている。終盤ではこれはミステリ?という様相を呈して
いるが、その部分にも興味を惹かれたが、やはり千里眼奥様こと万葉のことが気になりました。

始めは、祖母・万葉の物語。山の人である辺境の人に置き忘れられ、村の若夫婦に引き取られた女の子。
何故か、赤朽葉家のタツに見初められ息子の嫁へと懇願される。昔から未来視体質で千里眼である。
その不可思議な部分で皆から畏敬の念を抱かれる。女中の真砂に強烈な嫉妬され親子ともに縁が出来る
のは怖いな。

そして母・毛毬。中国地方を統一した暴走族のリーダーで、女傑。この人の物語が一番面白い。百夜が
可視できないという嘘?をついているという強烈な性格も凄い。そして長兄の泪が他界して自分が旧家
を背負っていくことに責任を感じるのも。弟の孤独の漫画の影響か、まさかのベストセラーの漫画家とな
る。短い生涯だったが、印象深い。

最後に娘の瞳子。何者でもない女の子。平凡な女の子。祖母の万葉の死に際の言葉を聞き、その真相を
追及する。一ツ目の正体を暴く、というか飛行の件を暴く。一番、今の時代に近いので読みやすい。

賞を受賞しただけあって重みが感じられる気がする。スピンオフである製鉄天使も読もうと思う。

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赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)
(2010/09/18)
桜庭 一樹

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