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どうで死ぬ身の一踊り / 西村賢太

kage

2013/10/04 (Fri)

あらすじ。

非運の最期に散った、大正期の私小説家・藤澤清造。その作品と人物像に魅かれ、すがりつく男の現世に
おける魂の彷徨は、惨めながらも強靭な捨て身の意志を伴うものであった。

感想。

面白かった。かくも私小説とは強烈なものなのか。無頼で正直駄目人間な主人公だけど、人を惹きつける
魅力を持っている。私小説だから作者の経験が多分に入っているわけだけど、自分勝手で無頼で直ぐに
短気を起こすのだけど、不思議に人との縁もあるし面白い。

この主人公の藤澤清造への凄まじい執着と思い入れは驚かされる。ここまで何かに心酔したいと羨ましく
思う。金に糸目はつけず、清造のためならどこへでも。貧乏な生活をしていて、どこにそんな金があるのか
と少し腑に落ちないところもありますが、まあ、女のヒモ同然(但し女はバイトなのでそれほど金がある訳で
もない)なので女なのは作中にもあるが。

しかし、比較的女性との縁が少ないとはいうものの、この女性は尽くすよね。DV受けたり、金せびられたり
、直ぐにキレられたりしても許すことがある。主人公の泣き落としや必死の説得に翻意してしまうのだから。
そこまでするも主人公は、後で後悔するも繰り返しという体たらく。一昔前の男性ですね。絶滅危惧種です。

苦役列車や藤澤清造の本も読んでみたいと思った。文章力も凄いし語彙も豊富。読み慣れない語句も
多いが不思議と読みやすいのも良い。面白かったです。

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西村 賢太

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