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少女 / 湊かなえ

kage

2013/01/25 (Fri)

あらすじ。

親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら
死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら、死を
悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。

感想。

面白かったが、自分が読んだ『告白』『贖罪』『夜行観覧車』に比べればやや物足りない感は否めない。
というのも、それらに比べ、単純ではないが由紀と敦子の友情を軸に据えているのは今までと毛色が違う
し、ミステリーと帯にあったが、ミステリーとは思えないところも一因。

由紀と敦子は死体を見たい、人が死ぬ瞬間を見たいと、それぞれ老人ホームと小児科病棟に通うことに
なる。登場人物がいろいろにリンクされていて物語りは進行し、敦子がモデルの由紀が書いた小説を
見て・・・・・

由紀のおばあちゃんがい言う「因果応報、地獄へ落ちろ」とは、まさに登場人物の大半に当てはまるな。
由紀は住宅営業の人、敦子は教師を自殺に追いやった。それは自殺した人にも悪はあるが、直接の原因
となることをした。それは因果応報で、教師は高校生と付き合い、住宅営業の人は娘が同僚を辞職へ追い
込んだ。その娘も・・・・。由紀と敦子も何か因果応報はあるのかな。

人の死に魅入られて、その瞬間を見るために動くも、タッチーや昴のことに奔走したりするうちに、二人は
それが嘘のように薄れていく。最後には友情が回復に向かう。その過程は、湊かなえらしく?淡々に綴ら
れ、一筋縄ではないミステリチックな仕上げとなっている。これは映像化には向かない地味な作品と思う。

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