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K・Nの悲劇 / 高野和明

kage

2013/01/21 (Mon)

あらすじ。

仕事で成功した夫との新しい生活。夏樹果波は幸せの絶頂にいたはずだった。ところが予想外の妊娠をした
時から、何かが彼女の心に取り憑き始める。治療に乗り出した夫の修平と精神科医を待ち受けていた戦慄の
事態とは何か。

感想。

高野作品は『13階段』についで2つ目。面白かった。妊娠した妻を題材に戦慄のホラーサスペンス。この作品
は、主人公の修平も言っていたが「セックスは必ず避妊しろ!」ということが大きな言いたい事である。避妊
と言っても当然子供を作る目的であるならその限りではないが。そして、妊娠したら子供のことや妻や彼女の
ことを考えろ!ということである。

たまたまベストセラーを書いた修平が、その印税を頭金にマンションを購入。その興奮と幸せを妻の果波と分か
ち熱い夜を。それで妊娠したのだが、住宅ローンや生活費を見積もると苦しく、中絶しろと修平は言う。それに
衝撃を受けた果波に、小学生時代の久美の霊が取り憑き、子供を護ろうとする。それを精神科医の磯貝と治療
しようと・・・・・・。

精神病にはいろいろと種類があるんだな、とか思った。そして物語の果波を精神病の一種と分析するもかなり
久美にしかわからないことや、果波本人にはわからないことを知っていて不思議な感じ。そういう例も欧米
などではあるそうだが、やはりそういうものなのだろうかな?

修平は中絶をそうとう勧めたい感じだったが、霊?は拒絶。そのやりとりはすさまじいものがあった。やはり
男性でも想像すると痛ましいことだが、女性には精神的にそうとう辛いことだよね。中絶。それが、迫真に
せまる描写で筆力を感じた。好みは『13階段』のほうが好きだが、上手く良い結末となっていて良かった。
はやく話題作のジェノサイドが文庫化にならないかな^^


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