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手紙 / 東野圭吾

kage

2013/01/02 (Wed)

あらすじ。

強盗殺人の罪で服役中の兄・剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く・・・・・・。
しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が
立ちはだかる。

感想。

名作ですな。これは深いテーマですね。こういう直貴みたいな境遇には実際問題、今も差別がある
んだろうな。しかも、この物語のように、進学、恋愛、就職とさまざまな人生のイベントに必ず壁と
なって立ちはだかるんだろう。それを思うと大変な辛い思いをするんだと心が痛い。しかし、作中
でもあるとおり差別はあって当然とは、そうかもしれないが、それが罪を犯した人の受ける罰の内
とはいえ、辛い。

バンドでいい仲間にめぐり合えてもデビューは出来ず、恋愛でも性格の良い美人の女性と恋仲に
なっても結ばれない、就職でも嘘をつきそれが明るみになり辛い思いをする。壮絶な人生である。
電気屋の社長は、正々堂々は楽な道的な発言をしていた。ではどうすればいいのか?凄く難しい。
それは正解は無いのかもしれないが、直貴が出した答えも一つの答えとして正解であるし深いも
のだった。直貴が自分を守るため、剛志に現状を知ってもらい自分の罪を深く反省してもらうため
、複雑で兄弟の情もあるのだろう、直貴の選択はやはり、凄い。

白石の存在も大きな。同じような境遇とはいえ、ずっと直貴に好意を持続して会ってくれる。
剛志の最後の手紙も、辛い。心の支えだった直貴の存在や直貴からの手紙、それが自分からの
手紙が迷惑で自分の存在が迷惑をかけていたとは。しかし、直貴が被害者の家でみた剛志から
の手紙で、どんな思いを描いたのか。やはり兄弟の絆を思い起こす。

名作でした。

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