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秘密 / 東野圭吾

kage

2012/12/03 (Mon)

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘
の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な”秘密”の生活
が始まった。

感想。

いやー、哀切で男としては、平介のやるせなさや、苦悩、辛さが分かって可哀想に感じるし、一途だ
し、報われない部分(あのラスト)あり、いやーこれは名作ですなー。広末が主演の映画をずいぶん
昔に1度見ましたが、原作の方がいいね、やっぱ。

藻奈美と生きると決めた直子、藻奈美を父親としてみる平介、それぞれお互い想い合う気持ちは有る
も、藻奈美の体だから、普通な夫婦関係ではない。平介におれの範囲でみたいなことを直子に言って
しまうのは、藻奈美として青春を謳歌している直子を失うのが怖いのは凄い分かるよね。藻奈美とし
て生きるとお互い決めているのに、そういう気持ちになるのは身勝手で直子の気持ちを軽んじている
ことはあるも男としては辛い。

直子に盗聴器をしかけるのは、女性からしてみたらというか常識からしてやってはいけないんだろう
けど、自分の妻が(藻奈美の体けど)他の男と仲良くするのを見聞すると気が気でないよね。直子
のそれを咎め、非難するのもわかる。藻奈美として馴染んできたのはそう感じる。

秘密というタイトルは、指輪の件や、ラストでは直子か藻奈美のどちらかかだよね。指輪は、交換
日記で直子に教えてもらったというのは有り得ると思うがどうだろうか?でも、時計屋に内緒にし
てもらうのは、やっぱ今まで直子は演技をしてたんだよね。直子としても平介に辛い思いをさせた
くなく、ある意味直子の呪縛から開放させてあげたのだろう。同時に平介も盗聴器の件を境に、藻
奈美として改めて認識しようと決めた矢先の出来事で、親子愛や夫婦愛が同時にやってきた感じ。
での、あのラストは、平介は哀切でやるせない。直子も指輪という呪縛を自ら背負っていく。
たまらん。

名作でした。東野作品は「プラチナデータ」「流星の絆」に次いで読んだが秘密が一番かな。
まだまだ東野作品を読んでいこうと思います。

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