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おそろし 三島屋変調百物語事始 / 宮部みゆき

kage

2012/10/02 (Tue)

17歳のおちかは、ある事件を境に、ぴたりと他人に心を閉ざした。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が
江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。

感想。

面白かったな。そしてぞくぞくする怖さが有った。夜読んでて怖くなったよ。短篇連作形式で最後に
しっかりと繋がってきて上手く纏まる、構成も演出も流石の筆力でした。時代物で、過去にある事
件を経験したおちかに、叔父夫婦はおちかに百物語(不思議体験や怖い話)の聞き役を申し付け
る。

どれもただの怪談や怖い話ではなく、きちんとしたストーリー性に富んでいて人間の情念が渦巻い
ていて人間らしい物語でした。藤吉やおたか、そしておちかや松太郎、石倉屋の人々など個性
豊かな登場人物が最後には協力し合い、優しく話を聞いてくれるおちかの味方になる。おちかが
心を閉ざしていた事件も、まだ自分は完全に許せていないところもあるが、叔父夫婦が企画した
百物語の聞き役で経験したことがおちかの心情を変化させた。

魔鏡に閉じ込められたお吉は可哀想だな。市太郎とお彩の関係もただらなかったな。いや、や
はり恋愛は奥が深い。松太郎とおちかもそうなる。松太郎はあんだけ周りに煽られれば気持ちは
傾くことってあるよね。おちかはどうして松太郎に惹かれたのかはおちかも少しはわかったか。

これが、シリーズものなので知って嬉しい。2巻の「あんじゅう」が早く文庫化してほしい。

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