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誰か Somebody / 宮部みゆき

kage

2016/11/03 (Thu)

あらすじ。

今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を
受ける。亡き父について本を書きたいという彼女らの思いにほだされ、一見普通な梶田の人生
をたどり始めた三郎の前に、意外な情景が広がり始める。

感想。

杉村三郎シリーズ第一弾!面白かった。丁寧に描かれるストーリー、圧倒的な筆力における
きめ細かい人間情景、筆者の実力をまたも思い知りました。著者の作品は少ない数ですが
読んでいますが、まだまだ読み足りないと思いました。早く積読を減らして時間を作り、かつ
時間をつくり上手く読みたいです。

主人公の杉村三郎は、大企業の社長の娘婿でその会社のグループ広報室でグループ社内報
の作成の業務を担当している。娘婿という立場であり義父とは微妙な関係でもある三郎の悲哀
も感じさせます。そして平凡な男という印象を与えているものの実は鋭い洞察力を持つ男でも
あります。

社長である義父の個人運転手だった男が自転車と衝突して死亡、犯人が不明なので娘たち
は犯人捜しの一助として亡き父の人生を描いた本を出版しようと企画する。その話を受けた
三郎は運転手の過去を調べるのだが・・・。娘が心配するような暗さはなかったが、違う事での
隠し事があった。

最後は姉妹でのお互いを羨み僻みでの感情がある悲劇を生んだ。兄妹姉妹はどこかお互い
をうらやんだりひがんだりと思うこともあるだろう。それが親の愛情などを含むものであれば
尚更だ。これは人間臭い話でもあり、悲劇は読後感は少し嫌な部分もある。

杉村三郎シリーズは現在4作でているので、先ずは既刊を読破したいと思います。

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kage


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