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陸王 / 池井戸潤

kage

2016/08/28 (Sun)

あらすじ。

埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。といっても、その実態は従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧。社長の宮沢は、銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々を送っていた。そんなある日、宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか。
社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、大手シューズメーカーの妨害――。
チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。はたして、彼らに未来はあるのか?

感想。

安定の面白さ。企業物+スポーツというと著者のルーズベルトゲームを想像するが、今回は
足袋製造業者とマラソンという組み合わせ。いつもの爽快さと胸熱展開が読み手を凄く
満足させてくれます。アッパー素材とか少しご都合主義もありますがそんなことは気に
なりません。これはいつかドラマ化されますね。多分。

百年の老舗の足袋製造業者のこはぜ屋がジリ貧の業績を立て直すため、新規事業と
してランニングシューズを開発することに。そこで過去に発売したマラソン足袋をもとに
開発していくが・・・

とシルクレイやアッパー素材と苦労はあるも比較的に簡単にすばらしい素材が見つかる
のが少々、ご都合主義だが、陸王が出来ていく過程が良かった。飯山も憎まれ口を
たたくが元経営者でどん底を味わったので人情がありいいやつである。

大地に一番感情移入できた。就活が上手くいかず腰掛で親のこはぜ屋で働く。働き
ながら就活するも上手くいかない。しかし、陸王開発チームに入り、陸王の開発に
携わり苦労していき完成させていく過程が面白く、就活の面接でもそれを熱く語る。
優良企業に内定貰うもこはぜ屋の仕事が面白く辞退しようとするも宮沢は行けと
いう。世の中で修行して来いと。そしていつでも戻って来いと。熱いね。いい。

茂木選手のどん底の時期に人がどんどん去っていき、いい時期には人がすり寄ってくる
とは、マラソン選手だけの悩みではなく普通の人間関係でも往々にしてある。
その茂木選手の境遇や考えたかにも共感できた。自分も人間関係でどん底の時期に
去られた経験がある。茂木を陸王を最後に履いていたのは爽快だった。

ドラマ化必至の感じで読めました。最高です。面白かった。

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kage


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