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王とサーカス / 米澤穂信

kage

2016/06/22 (Wed)

あらすじ。

2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり……。「この男は、わたしのために殺されたのか? あるいは――」疑問と苦悩の果てに、太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは?

感想。

久々の米澤作品。といっても満願以来だけど。とても面白かったです。ネパールで起きた王族の
殺害事件を契機に事態は動く。緊迫した内容ともう一つ深いテーマが描かれていて読み応えが
ありまくりだった。

准尉を殺したのは誰か?動機は?の真相を探っていて解決篇になったとき、怒涛の如く真相が
明かされ、次ぎ次ぎと意外な人物が事件に関わりびっくりした。サガルまでと思った。サガルの
主張は子供らしい部分もあるが、そう思うのも無理もないと感じた。

そして、もう一つ万智を悩ませる事柄でもある、報道とは何か?准尉はサーカスという表現で
報道を快く思っていなかった。誰もが悲劇を喜ぶと。人間、人の不幸が少なからず好きなのは
否定できない。そしてそれで金を稼ぐ側面のある報道は非難されてしまうのも無理はない。
しかし、真実を伝えるのは報道でもある。難しい。

折れた竜骨も読みましたが、満願も読みましたが、この作品の方が読み応えがありました。
流石の著者です。古典部シリーズも新刊でないかな。楽しみだ。

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kage


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