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光待つ場所へ / 辻村深月

kage

2016/05/02 (Mon)

あらすじ。

大学二年の春。清水あやめには自信があった。世界を見るには感性という武器がいる。
自分にはそれがある。最初の課題で描いた燃えるような桜並木も自分以上に表現
できる学生はいないと思っていた。彼の作品を見るまでは。

感想。

「ハケンアニメ」以来に著者の作品を読んだ。辻村氏は人間の悪意を描かせたら本当
に上手いな。ぞくぞくくるし、心に不快感というか、こりゃリアルでも大いにあるなと
思わせる。そんな感じだ。この本は5編の短編集。では各篇の感想を。

■しあわせのこみち
絵に自信のあった清水あやめは、大学の課題で自分の描いた絵より優れた動画を
見せられ、その作者に興味を持つ。この作品は、最後にはあやめは報われるが、それ
までの過程は、まあまあで良かった。

■アスファルト
良い人だった人間が少し悪意を覚えたような話。それほどでもない話。

■チハラトーコの話
この話が一番良かった。売れないモデルの葛藤の話。嘘で塗り固めた人間、チハラ
トーコ。最後には、端役に応募を決意する様は悪くはない。

■樹氷の街
ピアノは弾けるけど上手く弾けなくてピアノの名手のクラスメイトに自由曲を交代して
しまう話。この話も、人の感情が上手く書かれている感じ。良かったです。

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