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毒笑小説 / 東野圭吾

kage

2019/03/12 (Tue)

あらすじ。

ブラックユーモアあふれる短篇集

感想。

〇笑小説シリーズです。このシリーズは4冊出てて、これで残り1冊となりました。
ショートショートみたいな短篇集で古い作品ですが今読んでも面白いです。
タイトルに毒が含まれている通り、ブラックユーモアがあるテイストになってます。

全部で12篇からなる内容で特に「誘拐天国」「エンジェル」が皮肉が効いていて
面白かった。「誘拐天国」は小さい頃から教育を受けている子供は遊園地で思う存分
何日も遊んで日頃の忙しいのを忘れさせるほどでも、今度の休日には何するの?
と聞くと勉強と答える。こういう考えに染められた教育の力は凄い。

他のは発想が面白いのばかり。けど長編に仕上げるのはちょっとって感じのが多い
けど短篇ならおやつ感覚で読めるからいいね。特に「誘拐連絡網」とかは犯人が誘拐して
身代金を親にではなく赤の他人に要求する。身代金を要求された人は払う義理はない
けど子供が殺されたら気分が悪い。ということで赤の他人に犯人を装い犯人と同じ要求を
して難を逃れるというもの。面白いな~と思った。

短篇なので隙間時間にも適してるしおススメです。