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Nのために / 湊かなえ

kage

2014/03/31 (Mon)

あらすじ。

「N」と出会う時、悲劇が起こる。大学一年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。台風による床上浸水
がきっかけで、同じアパートの安藤望・西崎真人と親しくなったのだ。努力家の安藤と、小説家志望の西崎。

感想。

面白かった。殺人現場に居た4人の男女。第一章で警察がその4人から事情聴取するという形式で物語は
展開する。いきなり犯人もその経緯も4人から語られ、この後どういう構成というか展開でストーリーが
進むのかと思った。そういう構成ねと。しかし、4人と語り手が変わり、時系列の状況把握が少々困難
だった、まあ、3日間掛けて読んだせいもあるかも。でも、そういう部分は読みずらい。

Nというのは皆の名前だったのね。全員がNなのだ。4人が4人とも何かしらの重い事情を抱えていて
人格形成というかそういうのに影響を与えているのが重い。死んでしまった野口夫妻も同様で夫妻ともに
欠点があり、おそろしい状況だ。

この作品は、まだ湊作品初期作品と言っても良いが、初期作品では少し構成に工夫があるのが特徴か。
まだ、文庫化されてないのが不思議だけど。

この作品はDVや愛についてもテーマとしてあり、暴力が愛と曲解というか錯覚が痛々しい。DV受けて
しまっている人が、DVする人に変な意味というかDVする人のことを気遣っているのは共通だ。
しかし、愛について罪の共有がそうだという杉下は、何か心理的なものを感じ、両親の影響もあるのだろう。

語り手が変わり、真相が次第に解明されていくのは面白いが、やはり4人もの視点からのストーリーは
やや分かりづらい。でも、面白い。湊作品では中の下。しかし、料亭に放火したのは誰だろう?

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NのためにNのために
(2010/01/27)
湊 かなえ

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