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カテゴリ:その他一般のレーベル の記事リスト(エントリー順)

危険なビーナス / 東野圭吾

kage

2017/03/23 (Thu)

あらすじ。

弟が失踪した。彼の妻・楓は、明るくしたたかで魅力的な女性だった。楓は夫の失踪の原因を探るため、資産家である夫の家族に近づく。兄である伯朗は楓に頼まれ協力するが、時が経てばたつほど彼女に惹かれていく。

感想。

東野圭吾は安定して面白い。しかし、東野圭吾ということでハードルが上がり期待値も高い。
だからこそワクワクしながら読んだが、過去作品に比べると面白さはややいまいち。
しかし、フラクタルとかウラムの螺旋とか興味を引かれるものもあり、そして色々な謎も
散りばめられそれが最後にね。

異父弟が行方不明に。その妻と名乗る女性から主人公の伯朗に一緒に探してくれと言われる。
そしてその失踪が矢神家と関係があると睨み、相続で問題が発生している所に乗り込んだ。
矢神家のアリバイを確認していくうちに、伯朗の実家の家に秘密が・・・・。

人妻に惹かれていく伯朗はあからさますぎて、どうなることかと思ったが最後のオチに
まだ関係は続くんだと思った。そして、楓が明るく行動力もあり魅力的に映るのだろう。

矢神家は一昔前の金持ちの家族関係という感じで、やや古臭さを感じた。そして後天性サヴァン
症候群という人工的に天才を作る技術を研究により発見。しかしそれは物語を彩るスパイス。
本当はその患者が描く絵が問題だった。
しかし、あの家族で明人は良い人間に育ったものだ。伯朗の実父に拘りがあるのは連れ子
あるあるかな~、複雑だ。

東野圭吾は面白いのでまだまだ他の作品も読みたいと思います。

トヨトミの野望 / 梶山三郎

kage

2017/03/04 (Sat)

あらすじ。

“日本の救世主”は、ハズレ社員だった。創業家vs.左遷サラリーマン!血が勝つか、汗が勝つか―気鋭の経済記者が覆面作家となって挑むメディア禁制・28兆円のタブー!!

感想。

某最大手自動車メーカーをモデルとした作品。フィクションだけど、かなり似せてきている印象でした。
半沢直樹みたいな痛快な感じではないが、事実を基に構成脚色しているので読み応えはありました。
淡々としつつ、豪快でした。

主人公は武田剛平。これも実物のモデルと思われる人がいます。この小説に出てくる人は基本
最大手自動車メーカーのお偉い人なので、すべての人が凄い人なのですが、とりわけ武田氏は
異端児で剛腕ぶりでした。。最後までトヨトミ自動車を愛してやまない。そんな情もかっこいい。

新聞記者の安本という人物も登場するが、奥さんが元トヨトミ自動車の社員。その関係で武田氏
とお近づきに。中々いい記者だ。最後にいい仕事をした。

凄く面白かった。上下巻にしてボリュームを増やして、もっとドラマっちくにしてもいい気もした。
しかし、経済小説的にはこういう堅い感じがやはり適しているのだろう。

君にさよならを言わない(2) / 七月隆文

kage

2017/02/28 (Tue)

あらすじ。

幽霊が視えるようになったぼくは地縛霊の館川小梅さんと出会う。娘が今どうしてるのか知りたい
けどここから動けない・・・そんな小梅さんに頼まれ、代わりに会いに行く。

感想。

シリーズ第二弾にして最終巻。電撃文庫のタイトルを変え再販という形だ。心温まる物語で連作短篇
なので読み易く、元々ラノベなので一層読み易い。昔のラノベは今みたいな量産型ラノベとは違う
ので、昔のは新鮮でいいね。

柚が相変わらず可愛い。杏奈ちゃんがライバルになるのかなと一瞬思ったが、そんなことはなか
った。

物語の詳細については正直薄っぺらいので語る事は少ないので感想は読んでく見てくださいと
いいたい。一時間くらいで読めるので隙間時間に読むにはちょうどよいです。

最後はタイトルの言葉で〆られていて、桃香が転生するのだけど、なんか切なかった。

ラノベなので優先的に読むほどではないが、暇つぶしにはいいです。

幻夜 / 東野圭吾

kage

2017/02/13 (Mon)

あらすじ。

1995年、西宮。父の通夜の翌朝起きた未曾有の大地震。狂騒の中、男と女は出会った。美しく冷徹なヒロインと、彼女の意のままに動く男。女の過去に疑念を持つ刑事。あの『白夜行』の衝撃が蘇る!

感想。

やっぱ、東野圭吾は面白いなという感想が一番だった。そしてこの作品は「白夜行」の続編とは
よく言われている(ネットでは)。そういう言われは読んでみて分かった。登場人物は全く違うが
話の構成は同じだからである。夜を歩く二人のうち男の方が死んでしまうのも同じだ。

大震災を生き残った男と女。二人は汚い事をやりつつ表の道を歩く。主に表は女で裏は男。
「白夜行」と違うところは、男の犯行が「幻夜」ではすべて暴露されているところだ。確か「白夜行」
では仄めかしているだけで暴露まではしていないはず。

雅也が美冬一筋が徹底している。雅也が美冬が自分を利用していて自分の人生を棒にした
女だと分かっていながら最後は刑事を道ずれ?にして死んでしまう。美冬騙されたままでも
自分を必要としてくれるという部分や大震災を二人経験した共感からくる連帯感、愛した女性
に対する幸せにしたいという男性の気持ち、様々な思いが雅也を駆り立てたのもしれない。

しかし、「白夜行」の雪穂も凄かったが、美冬も凄い女性だ。賢くて強かで強い。おまけに
美人ときた。完璧だ。今後の美冬の行く末や目的は何なのか、何が美冬を駆り立てるのか
など気になることがいっぱいだ。しかし、ここで終わるのが丁度いいのだろう。

東野圭吾作品もまだまだ読んでないのが多いので、マメに図書館で借りて読んでいこう。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする / 七月隆文

kage

2017/02/05 (Sun)

あらすじ。

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、
交際にこぎつけた。気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな
秘密隠されていて。

感想。

映画化もされ、原作も100万部突破した作品。半年以上待って図書館で借りれた。著者の作品
は「君にさよならを言わない」を読んでいる。そしてラノベの庶民サンプルを書いた人でもあり、
読み易さには経験がある。題名から、そしてタイムリープものかな~と読んでいても伏線が
分かりやすく想像もついた。ただ、設定が想像と全然違い、頭が設定に馴染めないという頭が
悪く理解が覚束ない。

一目惚れした女の子をナンパして交際にこぎつける。彼女と一夜を共にした日、彼女が自宅に
メモ帳を忘れて行った。そこには未来の自分との出来事が簡単に書いてあり・・・

時間が主人公と女の子が逆方向に進むという難しくて簡単なでも思いつかない設定で唸らされた。
主人公が子供の頃の震災をおばさんだった女の子が救う。主人公が大人な頃に屋台での爆発
から子供の女の子を救う。どっちが先か後かこんがらがるし考えてしまう。

タイムリープものSFは名作が多い。アニメでも小説でも。自分も大好きである。
女の子はパラレルワールドの住人で五年に一回しかこちらの世界にはこれない。
そんな中でお互いが同い年なのは今だけ。

面白かった。庶民サンプルみたいにラノベも書いてほしいが、このまま一般の大衆文芸方面
での作品でまた面白いものを書いてほしいものである。