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カテゴリ:その他一般のレーベル の記事リスト(エントリー順)

首折り男のための協奏曲 / 伊坂幸太郎

kage

2017/08/31 (Thu)

あらすじ。

「首折り男」に度肝を抜かれ、「初恋」に惑って「怪談」に震え、「昆虫」は覗き見され、「合コン」では泣き笑い。「悪意」が黒澤を襲い、父は子のため「復讐者」となる―全7編、胸元えぐる豪速球から消える魔球まで出し惜しみなく投じられた「ネタ」のアンサンブル!

感想。

短篇集。個別の作品が登場人物によって繋がっている奇妙な作品。短篇集は自分はあまり
合わないので特別には楽しめないが、作者の作品の上手さに感心しました。

若林絵美の初恋の話が良かった。あとは割とダークな部分も見受けられそこは苦い感じだ。
首折り男はタイトルにもある通り登場人物の一人だが、もっとクローズアップされるのだろう
と思ったがそうでもなく。個々の話が独立しておりサブキャラに似た感じだった。

これといいて感想も少ないので、やはり短篇集は苦手だなというか素直に楽しめないなとい
印象が強まった。けど、読まないという食わず嫌いはしないのでこれからも挑戦していきたい
と思います。

犬はどこだ / 米澤穂信

kage

2017/07/31 (Mon)

あらすじ。

開業にあたり調査事務所“紺屋S&R”が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。―それなのに舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふたつはなぜか微妙にクロスして…いったいこの事件の全体像とは?犬捜し専門(希望)、25歳の私立探偵、最初の事件。

感想。

久々の著者の作品。相変わらず面白い。読んでいて緩い感じで進んでいくから安心して
いたが、最後に背筋が寒くなるような真相にたどり着き結果が出た。それが空恐ろしく
終盤近くまでの展開と全然違うのでびっくりだ。

古文書の由来を調査と人捜し、二つの依頼が同時にきた調査事務所、紺屋S&R。
この二つの依頼が絡んでくるのだが、重大な絡みではない。人捜しの相手である
人物の最終隠れ家のヒントととしての絡みである。ま、そんなで物語構成も途中、
主人公と後輩の視点で交互に描かれそれも良かった。

主人公の推理が妥当な部分も多いが、少しラストの部分で少し強引な所も見受け
られた。自然な流れで読めるのだが、気になると少し変に思えた。

あと、少しご都合主義な調査過程がストレスなく読めるが、物語の起伏やこうくる
ああくるとやきもきしないので少々驚きがなくそこが欠点である。

しかし、氷菓の作者だけあって?(関係ないけど)、読んで損はないクオリティです。

希望荘 / 宮部みゆき

kage

2017/07/29 (Sat)

あらすじ。

家族と仕事を失った杉村三郎は、東京都北区に私立探偵事務所を開業する。ある日、亡き父・武藤寛二が生前に残した「昔、人を殺した」という告白の真偽を調査してほしいという依頼が舞い込む。依頼人の相沢幸司によれば、父は母の不倫による離婚後、息子と再会するまで30年の空白があった。果たして、武藤は人殺しだったのか。35年前の殺人事件の関係者を調べていくと、昨年発生した女性殺害事件を解決するカギが隠されていた!?

感想。

杉村三郎シリーズ第四弾!面白かった。そしていつものごとく内容が不幸に満ちた濃さで
読んでいて憂鬱になる。それだけ登場人物の生い立ちとかが不幸であり、それ故か、事件
を起こしてしまう。

杉村は私立探偵になっていた。驚きはしない。前前からその伏線は大いにあったので。
そして杉村の事務所周りでもまた人情あふれる人ばかりでいいね。竹中氏の家族も
癖のある人が多そうで今後も何かと出てきそうだな。

事件の方は警察は何故か絡まない。調査をして終わり。でも謎は解く。珍しい感じだ。
そのうち警察も絡んでとかありそうだが。強請りやいじめとか読んでいて寒気がするので
警察も絡めばいいのにね。

元妻や桃子とはマメに会ってるんだな。子供には会いたいのはわかる。しかし、妻は
不倫した訳で。でも、子供には会いたいよね。

今度は長編を期待したい。連作短篇でも面白いが長編がいい。しかし、このシリーズは
読書に精神力がいるのでお手柔らかにしてほしいものです。


禁断の魔術 / 東野圭吾

kage

2017/06/27 (Tue)

あらすじ。

湯川が殺人を?「自業自得だ。教え子に正しく科学を教えてやれなかったことに対する罰だ」。ガリレオシリーズ初の完全書き下ろし。

感想。

シリーズ第八弾。単行本を読みました。単行本は短篇3つに中編1つの構成です。文庫では
どうやら中編の猛射つが改稿されて長編になったものらしいです。いつか時期をみて文庫の
方も読んでみよう。

短篇はどれもあっさりしていたが面白かった。しかし、中編の猛射つがとても印象的で長編
に改稿されるのも頷ける内容でした。なんといっても湯川の優しさが光りました。
古芝も最後には湯川の気持ちがしっかり伝わったのだと思うし、大事な姉の仇は打てない
けど、最後の決断をした思いどどまったのは凄いです。

湯川は最後はニューヨークへ行っていますが、早くシリーズ最新作が読みたいものです。
もう何年も出てないので気になります。

幻庵(下) / 百田尚樹

kage

2017/06/25 (Sun)

あらすじ。

ともに家元当主となった幻庵と丈和。頂点の座をめぐり、凄絶な闘いを繰り広げていく。

感想。

下巻も面白かった。井上家の家元当主となった幻庵。名人碁所を目指すその執念たるや
その当時の碁打ちたちの凄さが伺えます。サラリーマンでの出世競争であり、大変である。
相変わらず囲碁のことはさっぱりわからないが、雰囲気は伝わり、緊迫した熱戦に夢中に
なった。ただ、如何せん登場人物は立派な碁打ち達ばかりなので、どの人も恐ろしいだの
凄いだの表現が兎に角、凄みを表すので、結局、みんなすごいんだなと思うしかない。
いや、囲碁を少しでも知ってれば、その凄さを分かるのだろうが。

明治時代になって家元制度がなくなったのは、いいのかわるいのかだが、しかし、本因坊家
は家元筆頭の名門だけあってその当主たちは、どの人も際立っているのが凄い。
秀和や丈和、元丈、秀策、など本書で出てきた人たちは凄い。

ここ20年弱は将棋を指していないが将棋は好きである。しかし、本書で囲碁にも興味を
駆り立たせる。ヒカルの碁を読んだ時にも思ったが。囲碁は独学では難しい偏見があるので
機会が有れば学びたいな。さしあたり、図書館で囲碁史の本でも借りてみようかな。