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カテゴリ:その他一般のレーベル の記事リスト(エントリー順)

幻夜 / 東野圭吾

kage

2017/02/13 (Mon)

あらすじ。

1995年、西宮。父の通夜の翌朝起きた未曾有の大地震。狂騒の中、男と女は出会った。美しく冷徹なヒロインと、彼女の意のままに動く男。女の過去に疑念を持つ刑事。あの『白夜行』の衝撃が蘇る!

感想。

やっぱ、東野圭吾は面白いなという感想が一番だった。そしてこの作品は「白夜行」の続編とは
よく言われている(ネットでは)。そういう言われは読んでみて分かった。登場人物は全く違うが
話の構成は同じだからである。夜を歩く二人のうち男の方が死んでしまうのも同じだ。

大震災を生き残った男と女。二人は汚い事をやりつつ表の道を歩く。主に表は女で裏は男。
「白夜行」と違うところは、男の犯行が「幻夜」ではすべて暴露されているところだ。確か「白夜行」
では仄めかしているだけで暴露まではしていないはず。

雅也が美冬一筋が徹底している。雅也が美冬が自分を利用していて自分の人生を棒にした
女だと分かっていながら最後は刑事を道ずれ?にして死んでしまう。美冬騙されたままでも
自分を必要としてくれるという部分や大震災を二人経験した共感からくる連帯感、愛した女性
に対する幸せにしたいという男性の気持ち、様々な思いが雅也を駆り立てたのもしれない。

しかし、「白夜行」の雪穂も凄かったが、美冬も凄い女性だ。賢くて強かで強い。おまけに
美人ときた。完璧だ。今後の美冬の行く末や目的は何なのか、何が美冬を駆り立てるのか
など気になることがいっぱいだ。しかし、ここで終わるのが丁度いいのだろう。

東野圭吾作品もまだまだ読んでないのが多いので、マメに図書館で借りて読んでいこう。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする / 七月隆文

kage

2017/02/05 (Sun)

あらすじ。

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、
交際にこぎつけた。気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな
秘密隠されていて。

感想。

映画化もされ、原作も100万部突破した作品。半年以上待って図書館で借りれた。著者の作品
は「君にさよならを言わない」を読んでいる。そしてラノベの庶民サンプルを書いた人でもあり、
読み易さには経験がある。題名から、そしてタイムリープものかな~と読んでいても伏線が
分かりやすく想像もついた。ただ、設定が想像と全然違い、頭が設定に馴染めないという頭が
悪く理解が覚束ない。

一目惚れした女の子をナンパして交際にこぎつける。彼女と一夜を共にした日、彼女が自宅に
メモ帳を忘れて行った。そこには未来の自分との出来事が簡単に書いてあり・・・

時間が主人公と女の子が逆方向に進むという難しくて簡単なでも思いつかない設定で唸らされた。
主人公が子供の頃の震災をおばさんだった女の子が救う。主人公が大人な頃に屋台での爆発
から子供の女の子を救う。どっちが先か後かこんがらがるし考えてしまう。

タイムリープものSFは名作が多い。アニメでも小説でも。自分も大好きである。
女の子はパラレルワールドの住人で五年に一回しかこちらの世界にはこれない。
そんな中でお互いが同い年なのは今だけ。

面白かった。庶民サンプルみたいにラノベも書いてほしいが、このまま一般の大衆文芸方面
での作品でまた面白いものを書いてほしいものである。

ユリゴコロ / 沼田まほかる

kage

2017/01/30 (Mon)

あらすじ。

ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間
の生々しい告白文だった。この一家の過去にいったい何があったのか。

感想。

久々の沼田まほかる作品。デビュー作が強烈に面白かったので気になる作家でもあります。
著者もイヤミスに分類される作品群を多く書いているというか、イヤミスとよく言われる。
つくづくイヤミスを手に取ってみることが多いかな~とふと思ったりします。

今回は、余命幾ばくもない父の家で古いノート4冊を発見した。その内容は生々しい過去が
有り、殺人をしtがことを記載してある。それは自分の母の所業か?気になり最後まで読み
始める。そこで父にも尋ねると真実が見えてきて・・・

物語の前半はノートを読んでいることになるが、内容が読んでいて辛かった。殺人衝動という
やつが心に自然と沸き上がり実行していくさまは読んでいて憂鬱になります。そのまま著者
なら突っ走るだろうと身構えていたら、物語の後半から救いがあることがあった。それで
読後感が大分違う。救いがあって良かった。

湊かなえさんもそうだが、デビュー作が強烈に面白いと次作から比較されるので大変だろう
と思うも、その作者たちの作品を追いかけてしまいたくなるので成功している。

また著者の作品は3つしか読んでいないので、機会を見て他も読もうと思いました。

ポイズンドーター・ホーリーマザー / 湊かなえ

kage

2017/01/28 (Sat)

あらすじ。

女優の藤吉弓香は、故郷で開催される同窓会の誘いを断った。母親に会いたくないのだ。中学生の頃から、自分を思うようにコントロールしようとする母親が原因の頭痛に悩まされてきた。同じ苦しみを抱えた親友からの説得もあって悩んだのだが…。そんな折、「毒親」をテーマにしたトーク番組への出演依頼が届く(「ポイズンドーター」)。呆然、驚愕、爽快、感動―さまざまに感情を揺さぶられる圧巻の傑作集!

感想。

これぞ!湊かなえというまさしく初期の頃を彷彿させる黒さだ。衝撃的な人間の毒をまき散らして
イヤミスと呼ばれる著者の作品ですが、その濃度が濃すぎて読後感が憂鬱になります。
しかし、短篇集が向かない自分でも読み応えが有り面白かった。自分は男ですが母娘の関係の
複雑怪奇で同性だからこその繊細さが難しい。母息子でも当然、関係は色々あるが、異性の分
違うのかな~と思ったりする。

脚本家が庇った話は死んでしまったが、多少救いはあったが、他の話は救いがなかった。
ここ最近の著者の作品は昔に比べてイヤミスというよりは色で言うと白って感じでしたが、
この作品は黒です。こういう作品を待っていた人が多いと思う。自分もそうだ。しかし、実際に
刊行され読んでみると圧倒され、白い著者に慣れ切っていた人たちに一石を投じた感じだ。

今まで著者の作品は刊行されたのはほぼすべて読んでいるが次も期待したい。

四月になれば彼女は / 川村元気

kage

2017/01/21 (Sat)

あらすじ。

4月、はじめて付き合った彼女から手紙が届いた。そのとき僕は結婚を決めていた。愛しているのかわからない人と―。天空の鏡・ウユニ塩湖で書かれたそれには、恋の瑞々しいはじまりとともに、二人が付き合っていた頃の記憶が綴られていた。ある事件をきっかけに別れてしまった彼女は、なぜ今になって手紙を書いてきたのか。時を同じくして、1年後に結婚をひかえている婚約者、彼女の妹、職場の同僚の恋模様にも、劇的な変化がおとずれる。愛している、愛されている。そのことを確認したいと切実に願う。けれどなぜ、恋も愛も、やがては過ぎ去っていってしまうのか―。失った恋に翻弄される、12カ月がはじまる。

感想。

「世界から猫が消えたなら」「億男」がライトだけどテーマもしっかりしていて考えることもあり読み応え
もあった。今作はどうか?この作品も愛する、愛される、それを確認できる術はなく一瞬のことである
とテーマは難しく、ぼっちな自分には考えはするけど感情移入は困難な作品でした。そして個人的
には無駄にシリアスで前2作の雰囲気を継承してなく俗な小説と感じた。

ハルと大島の間に有ったことが、ぼやけて描写され消化不良だった。結構重要な事が察しろでは
個人的には面白くない。綺麗に創作しようとの試みだとも感じるが・・・・。

主人公の自分の事が良くわからない、好きな物がない、のめり込むものがないみたいな感情は
よくわかる。自分は熱しやすく冷めやすい所もあるので、そういう主人公の部分もなんとなく分かる。
弥生も同じ人種だ。自分がどうなのか理解していない。よく考えてみれば等しく誰でもそういう部分は
抱えてると思われるが、リア充などは毎日楽しいのだろうな。人生、深く考えても深みにはまるだけ
なので刹那的に生きた方が楽かも。それが出来れば苦労はしないが。

個人的には最後は救いがあったが全体的に重く暗い湿った雰囲気が馴染めず面白味は感じない。
しかし、次作も読むと思う。期待したい。