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カテゴリ:その他一般のレーベル の記事リスト(エントリー順)

か「」く「」し「」ご「」と「 / 住野よる

kage

2017/11/08 (Wed)

あらすじ。

みんなは知らない、ちょっとだけ特別なちから。そのせいで、君のことが気になって仕方ないんだ―きっと誰もが持っている、自分だけのかくしごと。5人のクラスメイトが繰り広げる、これは、特別でありふれた物語。共感度No.1の青春小説!

感想。

住野よる氏の4作目の作品。よる氏のは作品全て読んでいる。基本的に高校生が主役の物語
をメインに書いている。自分はおっさんなので甘酸っぱい青春物は眩しすぎて、また感性も衰えて
いるので良さは十分に理解は出来ていないと思うが、いい作品を書くなと思う。

今回の登場人物は5人。個々人が特別な能力を持っていて、それは各自、仲間には秘密である。
その部分は物語のアクセントな感じで、それが何かを大きく左右する事はない。タイトルのかくしごと
とは、その能力の事をいっていると思われる。が、各自の青春としての自分の悩みや葛藤が
メインであるので、そういう部分も含まれることもあるのかな~とか勘ぐってしまう。

エルや京くんの自分に自信がないや嫌われたくないという気持ちは凄い共感できる。だって
自分も同じ種類の人間だから。二人を見てると痛々しくて辛い。でも、親友と呼べる仲間が
いること自体、二人は幸せだ。

ミッキーと京くんがどうやら結ばれたようで何よりだ。ミッキーがどういうきっかけで京くんを
好きになっていくのか気になるがそこは語られていない。エルとヅカも結ばれてほしいな。

よる氏には、第一作や第二作のような感じの作品性のを書いてほしいな。
この作品も悪くはないし寧ろ良いのですが、何か感動的な、心を刺激するものが若干足りない。
次回作に期待したいと思います。

コーヒーが冷めないうちに / 川口俊和

kage

2017/11/06 (Mon)

あらすじ。

とある街の、とある喫茶店の
とある座席には不思議な都市伝説があった
その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという

ただし、そこにはめんどくさい……
非常にめんどくさいルールがあった

感想。

本屋大賞ノミネート作品。非常に読み易くライトなタッチでいい。心温まる話である。
ほんの少しだけ過去や未来に行ける喫茶店。コーヒーが冷めるまで過去や未来に行ける。
しかし、過去や未来に行っても現実は変わらないルール。じゃ、意味ないじゃんということかも
だが、しかし、実際に行った人たちは皆満足している。なぜか?

過去や未来に行けるルールは多数あり、でも条件は簡単だ。しかし、満たすのは困難。
内容は意外と重いという感じもある。筆致は軽いが。本の最後に過去や未来に戻っても
現実は変わらない、しかし、自分はその出来事で心が変わる。心持ちが変わる。
そのことで辛い現実も乗り越えていける。と書いてある。

その通りである。なかなか辛い現実の渦中でいて自分の気持ちを変えるというのは難しい。
しかし、それを乗り越えるには何かきっかけがあれば・・。そのきっかけがこの喫茶店での
過去や未来に行くことだろう。

自分も辛いときは前向きになれるようにしたいな。現実は小説よりもリアルだからきついか・・・。
総評は、読み易くお勧めできるかな~という感じ。軽く読み進めるのもいいかも。

パラドックス13 / 東野圭吾

kage

2017/10/15 (Sun)

あらすじ。

13時13分からの13秒間、地球は“P‐13現象”に襲われるという。何が起こるか、論理数学的に予測不可能。その瞬間―目前に想像を絶する過酷な世界が出現した。なぜ我々だけがここにいるのか。生き延びるにはどうしたらいいのか。いまこの世界の数学的矛盾を読み解かなければならない。

感想。

久々の東野作品、しかもSFです。面白かったが、話が生き残るためのサバイバルの話が主で
あり、時間跳躍した世界でもあり、元の世界とのゆがみを補正するパラドックスの世界という
難しい世界の生き残りをかけた物語なので、ちょっと自分の好みとはズレた。

並行世界に跳躍したのは12人。他には誰もいない。レトルトや缶詰を食いながら首相官邸で
過ごす。12人は元の世界で死んだ人間だった。しかもP-13現象の時に死んだのだ。
生きていくために凄く大変で、非常時には人間はこういう思考になるのだなと思う。
食い物を盗んだり、レイプしようとしたり。

しかし、誠哉は人格者過ぎる。リーダーとして相応しいし頼れる。村づくりの話は正論
かもしれないが女性陣には当然に聞ける話ではないな。

最後の元の世界の描写はP-13現象の揺り戻しが来てからの事だと思う。そして
死んでいるはずの人間が生きていることがあったが、この状況がどう伏線回収した
のか自分には全然分かりませんでした。なので消化不良で読後感が良くないです。

首折り男のための協奏曲 / 伊坂幸太郎

kage

2017/08/31 (Thu)

あらすじ。

「首折り男」に度肝を抜かれ、「初恋」に惑って「怪談」に震え、「昆虫」は覗き見され、「合コン」では泣き笑い。「悪意」が黒澤を襲い、父は子のため「復讐者」となる―全7編、胸元えぐる豪速球から消える魔球まで出し惜しみなく投じられた「ネタ」のアンサンブル!

感想。

短篇集。個別の作品が登場人物によって繋がっている奇妙な作品。短篇集は自分はあまり
合わないので特別には楽しめないが、作者の作品の上手さに感心しました。

若林絵美の初恋の話が良かった。あとは割とダークな部分も見受けられそこは苦い感じだ。
首折り男はタイトルにもある通り登場人物の一人だが、もっとクローズアップされるのだろう
と思ったがそうでもなく。個々の話が独立しておりサブキャラに似た感じだった。

これといいて感想も少ないので、やはり短篇集は苦手だなというか素直に楽しめないなとい
印象が強まった。けど、読まないという食わず嫌いはしないのでこれからも挑戦していきたい
と思います。

犬はどこだ / 米澤穂信

kage

2017/07/31 (Mon)

あらすじ。

開業にあたり調査事務所“紺屋S&R”が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。―それなのに舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふたつはなぜか微妙にクロスして…いったいこの事件の全体像とは?犬捜し専門(希望)、25歳の私立探偵、最初の事件。

感想。

久々の著者の作品。相変わらず面白い。読んでいて緩い感じで進んでいくから安心して
いたが、最後に背筋が寒くなるような真相にたどり着き結果が出た。それが空恐ろしく
終盤近くまでの展開と全然違うのでびっくりだ。

古文書の由来を調査と人捜し、二つの依頼が同時にきた調査事務所、紺屋S&R。
この二つの依頼が絡んでくるのだが、重大な絡みではない。人捜しの相手である
人物の最終隠れ家のヒントととしての絡みである。ま、そんなで物語構成も途中、
主人公と後輩の視点で交互に描かれそれも良かった。

主人公の推理が妥当な部分も多いが、少しラストの部分で少し強引な所も見受け
られた。自然な流れで読めるのだが、気になると少し変に思えた。

あと、少しご都合主義な調査過程がストレスなく読めるが、物語の起伏やこうくる
ああくるとやきもきしないので少々驚きがなくそこが欠点である。

しかし、氷菓の作者だけあって?(関係ないけど)、読んで損はないクオリティです。