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カテゴリ:講談社BOX/講談社ノベルス/講談社文庫 の記事リスト(エントリー順)

ある閉ざされた雪の山荘で / 東野圭吾

kage

2017/11/23 (Thu)

あらすじ。

早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーデションに合格した男女七名。これから
舞台稽古が始まる。豪雪に襲われた孤立した山荘での殺人劇だ。

感想。

東野圭吾の初期の作品の本格推理もの。今とは感じが違うが、面影が当然ある。当たり前だが。
まず解説を読んで久我の独白以外の部分がどうやら雅美の視点で描かれているということに
びっくりした。本格推理は自分は頭が悪いから全然気が付きません。ダメだこりゃ。

演出家の東郷氏から山荘に召集された男女七名。そこは雪の閉ざされた山荘という設定の
山荘という東郷の指示。そこで一人一人が殺害されていく。犯人も不明だし、そもそもの動機が
難しい。しかし、久我がヒントを所々に提示しているが全然推理していない自分がいる。
結局、考えて読むということができないので、ただ夢中になった読んでるだけです。

この作品は、自分には少々物足りなさを感じた。所謂、普通の東野圭吾では普通の作品に
感じる。最近、東野圭吾をよく読むので余計感じます。が、安定して面白いのは確か。
読んで損はありません。

宿命 / 東野圭吾

kage

2017/11/18 (Sat)

あらすじ。

高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした
後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも
初恋の女の夫となっていた。

感想。

面白かった。ただ序盤は少々展開がゆっくりだったのでページを繰る手が止まりかけたが
中盤から終盤まで一気に読みました。タイトルの由来や意外性にこだわった作者の話も
あとがきに収録されていて楽しめた。

警察官の男とUR電産という大企業の御曹司で医師の男の意外な宿命にラストの一行に
驚いた。事件の方も犯人は意外な所から出てきた。本格推理としての部分も相当に
楽しめる作品で満足でした。

和倉の勘はほとんど当たっていた。晃彦は関係あった。しかし、松村が実行犯で例の
研究の関係者であったとは、確かに瓜生の側近だからありうるが、まさかの登場に
意外性を感じた。家政婦もそうである。

和倉と晃彦の関係に最後にびっくりした。だからお互いを意識していたのかと。
自然とそうなるのは当然だったと。ここは肝なので読んでほしい所だ。

お勧めの作品である。

私が彼を殺した / 東野圭吾

kage

2017/11/12 (Sun)

あらすじ。

婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒
自殺をはかった。男は自分との関りを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。

感想。

加賀恭一郎シリーズ。今回は前作に続き、読者に挑戦状を叩きつけた感じだ。
つまり犯人を明言せず読者に犯人を推理させる手法だ。前作よりも難易度が上がり一層
読者を悩ませる。今回も推理の手引きが付録でついているが、読んでも全然犯人が分かり
ません。

容疑者は被害者の担当編集者の女性、被害者の会社の男性、婚約者の兄の三人。
誰もが殺人に使われた毒入りのカプセルを被害者に飲ませる工夫を出来る状況がある。
最後は三人の容疑者と加賀刑事が一堂に会し、推理を披露していくが誰もが犯人の可能性
があり、婚約者の兄が一番、犯人の可能性が低いとみていたが違った。誰もが同じだった。

再読すればもしかしたら自分でも犯人が推理できるのかな?と思うも鈍感な自分には
何回も読破しないといけないなと思う。ひとまずは加賀恭一郎シリーズを全部読んでから
再読をしてみよう。その方が新鮮味もあるだろう。

悪意 / 東野圭吾

kage

2017/10/25 (Wed)

あらすじ。

人気作家・日高邦彦が仕事場で殺された。第一発見者は、妻の理恵と被害者の幼なじみで
ある野々口修。犯行現場に赴いた刑事・加賀恭一郎の推理、逮捕された犯人が決して語らない
動機とは。

感想。

加賀恭一郎シリーズ第4弾!今回も面白かったが正直人間の「悪意」というものに読後感は
良くありませんでした。形式は加賀刑事と犯人の野々口との交互に語られる記録や回想形式
で興味深く、そして犯人は早々に判明するも殺人の動機は一体なんだ?といのが謎でした。
ほんとこのシリーズは凄いと思う。

人気作家の日高と児童文学作家で売れない野々口は幼なじみ。日高を殺したのは野々口で
動機は日高の元妻との不倫から起因する日高殺害未遂を起こした野々口をそれをネタに日高
が野々口を脅迫し日高のゴーストライターとなったのが原因で殺したという動機は加賀刑事の
違和感を生む。その違和感は少ない物的証拠と日高と野々口の関係性からである。

動機解明に人間の悪意、それが怖くあり嫌な気持ちにさせる。真相究明は時に残酷だ。
こういう作品は好みではない。フィクションとはいえ憂鬱になる。

とはいえ、東野圭吾の作品の中でもこのシリーズは推理色が強く本格推理であるので
興味は尽きない。

どちらかが彼女を殺した / 東野圭吾

kage

2017/10/23 (Mon)

あらすじ。

最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の
”現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人はかつての
恋人。

感想。

加賀恭一郎シリーズ第三弾!本格ミステリーに相応しい内容でした。と、ミステリーに造詣が
浅い自分が言っても説得力がないですが、ほんとにしっかり読んでいないと伏線が分かりません。
本書は犯人は誰かを明言していません。なので自分は犯人は分かりませんでした。
登場人物も少なく、容疑者も二人なので犯人はどちらかなのですが難しいです。

妹のかつての恋人と妹の親友の女性が付き合っていて、それが妹からは裏切られたという
状況が発生したという展開かとも思ったが事はそう単純ではない。加賀の鋭い捜査と推理で
康正の独自捜査を補完するがごとく真相が究明されていくが、容疑者の二人がなかなか
手強い。加賀が二人を追い詰めていくも決定的な核心は最後の最後まで明かされない。

最後に推理の手引きとして本書の解説が載っているが、これがなければ犯人が誰かは
ほんとに不明だった。物語をつぶさに読んでていて記憶して考えていかないと犯人に辿り
つかないと痛感した。本格推理ジャンルは毎回、頭の悪い自分には難解である。

本格推理を読んでみたいということであれば本書はいいです。シリーズモノですが
いきなり本書を読んでもあまり問題はないと思います。加賀恭一郎シリーズは最初から
読むのがいいかもです。というのもこのシリーズは本格推理物だからです。
次の悪意を読むときは気を付けて読もうと思います。