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カテゴリ:角川文庫 の記事リスト(エントリー順)

泣き童子 三島屋変調百物語参之続  / 宮部みゆき

kage

2017/01/15 (Sun)

あらすじ。

三島屋伊兵衛の姪・おちか一人が聞いては聞き捨てる変わり百物語が始まって一年。幼なじみとの
祝言をひかえた娘や田舎から江戸へ来た武士など様々な客から不思議な話を聞く中で、おちか
の心の傷も癒えつつあった。

感想。

シリーズ第三弾!今回もいつにも増してバラエチィーに富んでいて読み応えもありました。完全な
怪異もあれば人の心の不可思議な部分もありホラーというジャンルに相応しい内容です。
しかし、自分は第一作に出てきた商人の記憶がなくなっていたのですがこの泣き童子で出てきて
今後の布石が打たれて増々面白味を増してきた。

さて今回は6篇の話であり、各話を個別でというより全体的には暗い話が多い気がした。
人は自分では抱えきれない話を背負うとやはり耐え切れなくなり誰かに聞いてほしいということ。
分かる気がする。そういう人の心の部分に鋭く怪異を使って語り描く様は著者の筆力である。
凄いです。

最近、第四弾が出版されたので早速、明日にでも図書館で予約しなきゃな。
杉村三郎シリーズも予約しきゃ。
宮部みゆき作品も暗い話が多いが、読み応えのある話ではずれがないのでもっと読みたい。

西の善き魔女(3) 薔薇の名前 / 荻原規子

kage

2016/11/18 (Fri)

あらすじ。

女学校を退学になったフィリエルは女王候補アデイルと華やかな王宮で暮らしはじめる。夜会での
出来事から、フィリエルは、ハンサムなアデイルの兄ユーシスとの婚約の噂がたち、プロポーズ
されることに・・・・・・。

感想。

シリーズ第三弾!面白かった。ついに王宮に乗り込むフィリエルたち。どんな魔境に飛び込んで
いき、陰謀渦巻く王宮の中を渡り歩いていくのか非常に気になっていました。想像通り、王宮は
想像以上の魔境でした。物語を楽園の言葉として王宮の大貴族御用達の話とするのは面白い。

ルーンの行動にびっくりした。まさかレアンドラの言葉に踊らされるとは。確かにいつも危機感を
抱きながら暮らし、フィリエルにまでその危害が及ぶこともありえるとなれば、ルーンの行動も
致し方ありません。しかし、竜に興味を持った事に王宮で博士でもなっちゃうのかななんて
少し思ったのも自分の想像力の無さでした。

そして、ユーシスの婚約を受けようとしたフィリエルであるが、自分の好きなのはルーンである
と自覚してルーンをどこまでも追いかけるという気概が芯の強いことだなと思った。
そしてアデイルはユーシスの事が好きなのだなと思った。意外と気が付かないものだな。

この巻には特別短篇が収録されている。まさか未来形の衣装がバニーガールだったとは。
そしてユーシスとロットの着る服はタキシード?それとも黒いスーツか。そしてサングラス。
未来形の衣装がメタなものとは面白かったです。

永遠の曠野 芙蓉千里Ⅳ / 須賀しのぶ

kage

2016/10/25 (Tue)

あらすじ。

第一次世界大戦の余波がつづく激動の時代。大陸はいまだに揺れに揺れていた。舞姫の地位を
捨て胡子(馬賊)となったフミは、一味の頭領である楊建明のモンゴル独立にかける思いを知り、
改めて、どこまでも彼についてゆく覚悟を決める。

感想。

シリーズ文庫版の第四弾!最終巻です。この時代の歴史は全くの知識0だが、かなりの史実に
基づいた内容なのだな。登場人物も実在の人物を登場させている。濃厚な歴史もので少女
大河小説は読みごたえがあった。

フミは山村のモンゴル独立に馬賊の一味として、そして愛する男と一緒にいるために戦う。
かなり危険な作戦を立て実行に移す山村の支えとなりかなり重要な役割をこなす。
そんなフミの行動力や愛の力に脱帽である。一人でこの激動の時代を生き抜こうとする
バイタリティは男にも勝る。

バーストや炎林など善き仲間にも支えられ、最後には山村の子供を宿したかなとおもったが
、炎林の子供とはな。こういう展開もあるのか。親ばかになっているフミをみていて安心
しました。

この作品の総評的には、面白かったです。ただ、歴史的に自分の知識0なので時代背景
など想像力が上手く働かなくて苦戦しましたが、フミの力強い生き方には目を見張りました。

暁の姉弟 芙蓉千里Ⅲ / 須賀しのぶ

kage

2016/10/19 (Wed)

あらすじ。

大陸一の舞姫・芙蓉の名を捨て、パトロンである黒谷の前からも姿を消したフミ。単身向かった
涯の地で、彼女は初恋の人、かつて山村という名で出会った胡子(馬賊)の頭領・楊建明と
再会する。

シリーズ文庫第三弾!舞姫の名を捨て馬賊として生きていくフミの強さを見せられた。ここ
までの強さは、やはり初恋の人の山村への愛情がそうさせるのだろう。そして馬賊として
の強い絆に自分も加わりたく奮闘するのもフミらしい努力家の賜物である。

さて、歴史の部分については自分は疎いので政治とかは、そういうものかと思うが。
馬賊の大変さ、上下関係や馬が乗れないと話にならないとか。が当然のようにある。

女性の大河小説という本作品。語り口などからも力作が伺わせる。読み易さは一般文芸
なので、普通である。読書メーターの感想を少し見るとやはり女性からの支持が多い。

それよりも、流血女神伝がまだ角川文庫より帝国の娘?しか出てないので続きがいつ
でるのか・・・。困る、早く出てほしい。

エジプト十字架の秘密 / エラリー・クイーン

kage

2016/06/11 (Sat)

あらすじ。

ウエスト・ヴァージニアの田舎町、アロヨで不可解な”T”だらけの殺人事件が発生。死体はT字路
にあるT字形の標識に磔にされ、その頭部は切り落とされていた。さらに被害者の家の扉には、
血塗られた不気味なTの文字が

感想。

国名シリーズ第五弾!相変わらず面白い。巻数が進むごとに文体に慣れてきたのか読み易く
なってきた。今回は猟奇的な殺人事件の連続で姿の見えない犯人は誰だ!という展開に手に
汗握りました。

今回はクイーン警視の出番は僅少でほとんどエラリーの独壇場です。田舎町の殺人事件に目を
付けたエラリー、事件は未解決なまま時は過ぎて、また新たに事件が発生。その事件は以前の
未解決の事件にそっくり。調べていくうちに共通の人物が・・・・

エラリーの恩師のヤードリー教授が相棒ってわけではないけど話し相手になっている。
奇妙な裸族のオカルト集団が変に気を揉むも結局、大した感じではなかった。家族間?の因縁
関係が大きく関わっている犯人の姿が見えない恐怖は警戒をしてもどうやって次々と事件を
起こすのか気になっていたが、エラリーの言う知っている人が犯人って間違ってなかったな。

ギリシャ棺の方が面白かったが、この作品もかなり面白かった。次巻は親子で活躍を期待。